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ナァナァ主人、技術ツリーの決まり事の不完全な部分について⑧

誤字脱字があると思います。温かい目で見てください。

「ナァナァ主人、技術ツリー導入とまとめを話すって言ってたけど、どうやって導入するのか、せめて取っ掛かりがほしいニャ。」

「どこかで話したかもしれないけど、技術ツリー導入には雛形を造り、それを国内で運用して有用性を示す必要がある。そのためにはまず技術ツリーの形成と導入をする特区のような場所が必要なんだ。」


「特区の条件は何かあるのかニャ?」

「スマートシティみたいな交通網がしっかりしていて、AIを使い試作的に街づくりをしているところ。日本トップ層の大企業が後ろで支えてくれる。その街特有のルールの発行と廃止が即座にできる仕組みがある。経営判断がとても優秀なトップが街の運営をしている。他にもありそうだけど、今考えつくのはそんなところかな。」


「あれ?なんかやってた企業があったような気がしたニャ。」

「そうだね。やってはいたけど、街づくりと言う実際に形に残るものの形成は時間がかかってしまう。そのスピード感の遅さが、AIの実際に形に残らない知能の形成の更新スピードに負けてしまって失敗に終わったんだ。その企業の試みに本格的に参入する力のある企業があれば何か変わったのかもしれないけどね。」


「参入したとしても、力のある大企業だけになりそうなのニャ。主人の言う専門AIを造るための実験場は、無数の中小企業が力を貸さないとだめ。大企業だけの技術ツリーの仕組み造りは、多くの中小企業から反発をくらうのは目に見えてるのナァ。」

「そうだね。虎太郎こたろうの言うことはもっともだ。技術ツリーの雛形を造る最初の動きは大企業がしたとしても、雛形の形成には中小企業が力を貸してくれなければ進まない。資金はあるけど技術の幅が少ない、分業化が進みすぎた大企業。資金は少ないけど、技術の幅が広く業務量に圧迫される中小企業。その中小企業はせめて技術だけは盗られないように警戒感を高める。ジレンマだね。」


「それに中小企業は少子高齢化で技術の後継者が少ないから、今にも日本の宝の技術力が潰えようとしている。大企業側がどんなに技術力を失わせないためにと、資金を投入しようとしても、中小企業はそんな甘い話はないどうせ利用されるだけだと考える。なんかこれまでの資本主義社会の悪いところを煮詰めたような問題が、壁として立ち塞がっているように感じるナァ。」

「資本主義は競争社会だからね。共同で技術力を高める技術中心の社会にしようと言ったとしても、フィジカルAIを導入するための資金や助力を欲していても、どうせ利用されるだけだと考える枷が1歩目を阻むんだ。それに技術ツリー形成プロジェクトは協力企業が増えるほど、失敗した時のリスクが桁違いにハネ上がる。」


「もし、技術ツリーに登録した形式知が流出したらこれまでの苦労が水の泡どころか、自分たちの復活の芽も摘まれるからニャ。なんか……ニャァァァアー!日本は少子高齢化で今にも復活の芽の技術力が失われそうになっているのニャ。その技術力を失わせないための唯一かもしれない方法が専門AIと技術ツリーなのニャ。なんで人間はそれを頭で分かっているのに進まないのニャア?日本は30年ほど背水の陣状態で、足はもうすでに水に浸されているのに、どれだけその水に浸かれば気が済むのニャ!身動きできなくなったらそれこそ終わりなのナァ!」

虎太郎こたろう落ち着いて、技術ツリーと専門AIはまだ議論の中の空想でしかないからね。私たちができることは1つ。技術ツリーと専門AIの有用性を発信し続けること。これに限る。ただ言葉だけを並べてもイメージしにくいだろうから、別の方法での発信方法も考えなきゃいけないね。例えば、技術ツリーと専門AI形成後の働く人々の日常を描いた短編小説を書いていくとかかな。」


「確かにそれしかない……ないけど、もし主人が中小企業の人たちを説得できる立場だったらどうやって説得してたのニャ?」

「そうだね。例えば……私たちは崖に立たされています。後ろに既に道はなく、前に進むしかありません。進む道は2つ、現状維持か未来の可能性を生むか。現状維持を選べば、背後の足の踏み場は次第になくなり崖から落ちます。未来の可能性を選べば、自ら毒を飲むかわりにその毒が特効薬となり、前への道は開かれるかもしれません。ただし毒を飲むということは大きな痛みを伴います。最悪死ぬかもしれない。どちらを選びますか?

……そうですね。現状維持を選んでも誰かが新技術を開発し、助かるかもしれません。……それで誰がその新技術を開発するのですか?まさか外国に助けてもらおうとは考えていませんよね。彼等は私たちに再興の芽がなければ、利益がなければ助けませんよ。どれだけ援助したとしても、その国が救うのはまず自分から。そんなに長い時間を待つ体力が今の日本にありますか?ないでしょう。日本の未来を憂いている人々ならすぐにわかると思います。

いい加減やめませんか?他の国をあてにするのは。尻込みするのは。勝てるかもしれない策を放り投げて誰かに渡すのは。それらをやってきたつけが失われた30年でしょう。

私たちはバブル期崩壊後の日本に何を残しましたか?思い浮かぶ物があるならそれを詳細にイメージしてください。

それは時代を変えましたか?

それは日本を豊かにしましたか?

それは日本社会に浸透しましたか?

それは日本人を幸せにしましたか?

これらの私の問いを真っ向から否定する物は何かありますか?

私はイメージできませんが何かあるなら退室してください。

退室者はいませんね。いいですか、これが日本の現状です。私たちは30年間何も残していません。いいですか、私たちは何も残していない。だが今、子どもたちに残せるかもしれない、資産を生み出す方法が見つかった。まずはこれを喜びましょう。

そして奮起しましょう。

現状を変える手が一切なかった30年間と、今は違います。技術力は衰えているかもしれません。でもまだある。人は少なくなったかもしれません。でもまだ踏ん張って耐えている人がいます。その人たちを今この場にいる私たちが救いましょう。

ここに集まってもらう際の諸般説明で私と共に、既にこのプロジェクトに参加している社長たちが頭を下げました。その時にこのプロジェクトの有用性を示しました。

後はあなた方、中小企業の参加で日本を救える。大企業だけでは技術力が足りないんです。どうか、私たち大企業を助けてください。そして、私たちと共に日本を救いましょう。

……といった感じにするかな。今思いつく限りだとこんな感じになるね。」

「主人って、こんな熱い男だったのニャ。」

「そりゃ、日本を変えたいんだ。演説ぐらいするよ。さて話を変えて、今までのまとめをしよう。

『技術ツリーの戦略案』

この後休憩するから、その時に見てね。」

「わかったニャ。」




読んでくれて、ありがとうございます。主人公たちが考えた日本を救う案を【エッセイ】として、随時投稿していきます。お楽しみに。

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