『RPGパラレル・パラドックス』 AFTER TALK 〜番外編〜 その2
KAHO
「でも、その不器用さが安岡氏なんだよね。だから私、最後まで嫌いになれなかった」
恵理
「そうなんですよね。崇さん、本当に優しいだけの不器用な人なんですよね」
崇
「『優しいだけ』って『だけ』はいらないと思うんだけどなぁ。笑」
恵理
「シーさん。そこ、反論するとこじゃないわよ」
KAHO
「まぁ、それでも安岡氏と音楽やってる時は幸せだったと思うわ」
崇
「俺も KAHOちゃんと音楽してる時が一番楽しかった」
恵理
「え〜、私と一緒の時は楽しくなかったの?」
崇
「いや、そんなことないよ。大学の時は一番楽しかったってこと」
KAHO
「そうね。私だって、その後、いろんな人とセッションして楽しかったこともあるしね。でも、大学の時のあの初夏の風景は今でも忘れられないな」
崇
「初夏の風景かぁ。大学の二階の教室から遠くに海が見えたよね」
KAHO
「そうそう。よく二人で眺めたよね。私、永遠にこの時間が続けばいいと思ってた」
崇
「俺も」
KAHO
「でも、永遠なんてないってこともわかってたよね?」
崇
「わかってた。だからこそ、永遠に続いてほしいって」
KAHO
「そうね」
崇
「やっぱり同じ感覚だ」
KAHO
「うん、同じ感覚だ。笑」
崇
「よかった。笑ってくれて。早田さんと付き合ってた時は笑ってくれなかったから」
KAHO
「ああ、喫茶店での『ひ・み・つ』の時のことね。あの時の安岡氏、可笑しかったぁ。笑」
恵理
「え、何が合ったんですか?」
KAHO
「安岡氏に私が『私、ほんとにあの人のこと、好きなのかなぁ?』って言ったら……」
崇
「わ、KAHOちゃん、やめて」
恵理
「えー、絶対聞きたい。KAHOさん教えて」
KAHO
「安岡氏が、『え、だってつきあってるんでしょ?』って言うから、『ふふ、ウ・ソ』って言ったら、『うそって今言ったことが?、それともつきあっていることが?』って真面目な顔して言うの。その顔が可笑しくって」
崇
「わー、言っちゃった。はすかしい〜。(顔、真っ赤)」
恵理
「シーさん、純粋にKAHOさんのことが好きだったんだね」
KAHO
「そうだと私も思ったから、あの時は内心嬉しかった」
崇
「そうだったんだ。それなら言ってくれればいいのに」
KAHO
「言ったら、どうにかなった?」
崇
「え?」
KAHO
「言っても、結局、あなたは何もできなかったよね?」
崇
「……うん、そうだと思う」
KAHO
「ほら、ごらんなさい。だから言わなくて正解だったのよ」
崇
「そう……なるのか……」
KAHO
「そうよ。それに女は、そんなこといつまでも引きづらないわ」
恵理
「そうですよね。引きずるのは男性ですよね」
しんTAKA
「まぁ、その辺は人それぞれだからね。この話を続けるとまた怒られそうだから、この辺にしとこ。笑」
KAHO
「ま、その方が無難ね」
しんTAKA
「それより雪の日の握手はKAHOちゃんとしてはどうだったの?」
その3へ続く。




