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紅い侍  作者: 柴崎龍
第一章 父の教えを胸に
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第六話 衝撃のカミングアウト

意外とこの回、今後の展開を左右します。



「その問題は何か、母上が全権を握ることじゃ。母上の選択一つで全てが変わる。儂からもお主らの

案を伝えておくが面会止まりになる可能性が高い…」



「それなら問題ございません。ですがそれについては上様と後で個人的にお話ししたく。」



「分かった。ではこれにて軍議を解散する。」



『はっ!』



「流石であったぞ、先ほどの策、実に見事であった。」



「いやいや、あれは父の策なのです。」



「そうなのか!」



「宇喜多殿、真田殿、少し来ていただけるか。」



特に秀家は不快そうな表情を浮かべながらも信繁とともに正則についていった。



正則に案内された部屋に信繁たちが座るや否や、



「宇喜多殿、本当に申し訳ない!違う自分を許してくれ!」



「それについては福島殿を許す。上様が仰られたように、戦の最中に仲間割れは禁物じゃ。福島殿は戦に勝ったものの、福島殿も数々の兵を失ったことを忘れておった。儂もそれについては本当に申し訳ないと思っておる。」



「では許してくれるのか!」



「そう申しておるではないか。」



「これで和解ですな。ですが福島殿、違う自分とはどういうことでござるか?」



「ここからは現代風の言葉でしゃべっても良いですか?」



『ゲンダイフウ?』



信繁と秀家が口を揃えて言った。



「信じて貰えないでしょうが、僕は未来から来ました。」



「は?福島殿、戯れが過ぎるぞ。なわけなかろうが。のう、真田殿。」



「…」



「真田殿、まさか信じるというのか?」



「否定はできぬ。」



「何故じゃ?」



「先ほどの軍議の時、真田丸の話をしておったよな。実はあれは儂が大坂での攻防に使う最後の切り札だったのじゃ。勿論、他人には話しておらぬし、家臣や身内の者にも話しておらぬ。」



「そうなのか!だが確かに、福島殿は本来なら武芸の者、策略は苦手であったはず、わしも策を発表したとき、驚愕いたした。」



「僕は今から400年後の令和二年から来ました。」



「400年?令和?」



秀家は全てに驚愕しており頭の回転が回っていないが、信繁は何故か落ち着いている。



「今から話すことは、僕が来た世界での歴史です。また、他人に話をしないでください。誰にもです。」



二人は固唾を飲んで話を聞く。



『承知した。』



「まずこの戦ですが、大坂にて籠城をし、大坂方は負けます。真田左衛門佐殿、長宗我部右衛門殿、毛利豊前守殿、後藤又兵衛殿、明石掃部殿が活躍をし、特に左衛門佐殿は家康の本陣に突撃をしますが、戦死してしまいます。他の方々も戦死、もしくは討死、敗走など、散り散りになっていき、上様も…」



「ちょっと待ってくれ、儂も豊臣家には悪いが、想像は出来ていたことだ。だが、儂の名が無いのは何故じゃ?」



「史実では、宇喜多殿は大坂へ参陣していません。その翌年、前田家から10万石で大名に復帰しないかと誘いがきますが、それを断ります。」



「そんな…前田殿はわしの豊家に対する忠誠を人一倍分かってくださっているはずじゃ!」



「ですがそれは、前田家が助け船を出すことが出来なかったのではないでしょうか。前田家も元豊臣恩顧の一員です。分かっていないことはないでしょう。」



「そうか。分かった。もっと他にも詳細を教えてくれ。」


前回の前書きで福島正則のスピンオフを作るといっていた意味が分かったでしょうか!スピンオフ、作るとしたら何故ここに来たのかとか、転生者の前半生を書きたいと思います!

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