第三話 牢人衆との再会
ストーリー展開を考え中でーす。どうしよっかな?
慶長19年(1614年)大坂城
「やっと来た。この時を待ち望んでいた。」
信繁の目には、巨大な大坂城の姿があった。その景色は、信繁がずっと待ち望んでいた景色でもあった。
「お待たせしました。豊臣家が家臣、木村長門守重成でございます。真田左衛門佐信繁殿で間違え無いでしょうか。」
木村重成と名乗るその男から信繁は不思議な気を感じた。
「いかにも、某が真田左衛門佐信繁でござる。」
「承知致しました。真田殿、こちらへ」
大坂城・本丸御殿
「真田殿、この度は大坂によくぞ参陣下さいました。」
そう語る男の名は、大野修理太夫治長。通称修理。昌幸が淀の犬と言っていた男である。
「豊家に力を尽くすべくやって参りました。」
「そのお言葉、上様もきっとお喜びになるでしょう。」
「大野様、上様が参られました。」
小姓が治長に言う。
「わかった。真田殿、上様が参られます。」
「上様の御成りー!」
「ははっー。」
「面を挙げよ。」
「はっ!」
昔秀頼の事は少し見たことがあったが、立派な成長を遂げており、その威厳は無き太閤・豊臣秀吉に似ているような気がしたが、顔や背丈は秀吉の子とは思えなかった。
「何年ぶりかの、左衛門佐。」
「もういつになるでしょうか。御立派になられて。」
「儂もお主に会えるのを楽しみにしておったぞ。何せあの安房守の息子じゃからな。」
「某も、上様に助力できるのを楽しみにしておりました。」
「そうか。今は徳川が横暴を振るい、好き勝手しておる。もうじきこの大坂にも押し寄せてくれよう。後で大広間で皆の意見を聞こうと思う。お主も同席せよ。」
「はっ!」
「それでは、後でな。」
大坂城・大広間
そこには既に牢人たちが沢山おり、そのなかでも先頭にいる者は違う気を放っていた。そしてその者が誰なのかが信繁にはすぐに分かった。
「備前宰相!」
「真田殿!何年ぶりかの!後、もう備前宰相では無いぞ!」
「そうでしたな!」
二人は笑った。
「明石殿もいるではないか!」
「宇喜多家としては今回の戦に全てを掛けておるからな。」
「そちらは、長宗我部殿、毛利殿、後藤殿ではないか!」
皆が再会を嬉しんだ。
「上様が来られるぞ!」
治長が言った。
「上様の御成りー!」
「はっ!」
「一同、面を挙げよ!」
「いかにも、儂が豊臣秀頼である。」
牢人衆がざわついたが、6人は表情を変えていない。
「静粛に!」
「まあ良いではないか。さあ、今から軍議をはじめる。これからどうしていくかということだ。と、その前に、お主らに紹介したい者がおる。やって参れ。」
そこにいたのは、衝撃の人物だった。
衝撃の人物とは誰なのでしょう、、、