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公爵家の長男坊は皆から愛されている。  作者: 雪将
公爵家の最初の子供  前編
31/371

31 家族の闇を知ったリカルド。  c

今日休みなんだ!

早く出すわ。


 俺は見てはいけない存在を今日の終わりでもないのにたくさん見てしまって、今日元気に過ごせねーとか思っていた。ついこの頃、事は起こった。

 と、言うのも何で公爵家の騎士と母が戦う事になっているのかという理由が此処で大きく理解できる。

「あなたたちの言いがかりも大概にして欲しい所ね!」

 堂々と発言する母の言葉に俺は、首をかしげている。

「私はね! 元々女の人が好きなのよ!! 男の人を口説いたりする気が根本的にないのよっ!!」

 に、衝撃的な事実に俺は慄く。慄くと同時に直ぐに思う、そんな人が良く男と結婚して俺なんて産んだな!?

「でも、この世界は女同士の恋愛禁止だし! 前世では結婚を体験する前に死んじゃったしっ、子供は産んでみたいと思っていたところに、まあ、最初はキモイとか思っていたが、そのうち慣れてきて、この人の子なら産んでもいいかなと思った男性があんた達の御曹司様だったというだけよ!! 根本を理解しないで言いがかりをつけて襲ってこないで欲しいわっ!」

 の、発言に俺の情報量が一杯になる。

 ちょっと待って、何、オカン、オトンの事そんな風に思ってたの?

 いや、それより前世って、あんたも転生者なの?

 しかも、オトン最初の頃キモイとか、ヘッ? えっ! 何があったの? どういう馴れ初めで俺が誕生したの。いや、マジで何があったの?!?! そう俺はこの時初めて家族の闇を知る事になったが、それは又今度の話そう。

 いまは母が騎士に回復魔法を掛けている現実を知る事だ。

 騎士たちは母の行動に戸惑っていた。

「お、女! どういうつもりだ!」

「我らに回復魔法を掛けて、取り付くおうと言う事か!?」

 騎士二人は交互に喋るが母は好戦的に語る。

「どっちが強いか知らしめるには、お互い対等ではなくちゃいけないじゃない! 怪我してて手加減したんだなんていわれたら私の名折れじゃない!?」

 笑顔のまま、何そんな事も解からないの? 馬鹿なのあなた!? とも聞こえてくる発言に騎士達激昂して、魔力を足に集中させ跳躍した。

「ガリアン!」

 母は叫び、宮廷魔導士長を睨み見る。

 其処には僅かな魔力の流動を感じさせ強力な魔法を打ち出そうとしている魔導士長が居たが、母の魔波動を受け、怯えた青い顔をし魔力の流れを止めた。

 それは跳躍し母に襲い掛かろうとしていた騎士たちも然りだった。

 母の視線は騎士達に向ける。

 ビクゥゥゥ!! と反応する騎士たちは始めて理解する。

 この人に逆らってはいけない人である。と言う事に。

 母が一歩騎士に近づく。

 それだけで騎士たちは母から出る殺気に反応し脂汗が吹き出る。

 ふと、彼らは気が着く自分の視線が前を向いていないことにいつの間にか下を向き母から目を逸らしている事に、そして気が着く自身の戦場で培った自力でも目の前の相手とは天と地の差が有り、それを物語るように己の本能が身体に現れている事に。

 そう、足がガクガクと震えているのだ。

 初めて戦場に立ったあの時以上に、彼らはこの時死を覚悟したと、後に公爵家へ迎えられて仲良く成ったときに聞いたことがある。

 でも、その中平然に動け、母リリアスに陽気に話しかけたものが居た。

 オレッす!



(学者達)

「「「・・・・・・・・」」」




「母さん」

 俺の落ち着いた言葉に歩みが止まる母。ゆるりと俺は歩を向け、母の腕を掴む。

「何、ルド!? お母さん今から少しだけ売られた喧嘩買おうとしているだけよ!」

「それは別にいいんだけど。ご近所さんたちが見ているよ。それにここは街中で、草原や平原じゃないよ、魔波動だけはやめなよ!」

 それの換言に母はふと我に返ったらしい。

 回りを見てみると、僅かに怯えているご近所の中のいいママ友や主婦友が怯えた目で窓やドアの間から見ている事に気が着いた。

 それを見ると、母はスーッと魔力を下げ、魔波動を解除する。

 が、怒りのようなものが見え隠れする。この怒りは恐らく、こんな情況を作った騎士達に向けられるんだろうな~。と、母からそっと離れると、波動解除と共に崩れ落ちた騎士たちの元へ黙って向い魔力強化した拳を顔面に振るった。

 ガッ!! と声が漏れ、地面に叩きつけられる音が一つと、グォッ!! ともう1人が殴られ壁まで吹っ飛び壁にぶつかる音が一つ聞こえ、最後に宮廷魔導士長(ガリアン=母の一番弟子)の所に行きそっと手を指し伸ばし、胸倉を掴み魔力をありったけ込め、分投げた。

 数秒後には、宮廷魔導士長はキラン! と、光輝き空に消えていった。



(学者達)

「えええ!! な、何で!?!?」

「宮廷魔導士長も何で飛んでった!」

「八つ当たり!? 女性のつき物の日だった。とか」

「お前それは失礼! しかし、何で宮廷魔導士長までそんな事を!?」

 前代見門の番狂わせに学者たちは困惑し始めた。

 其処にカールドの婚約者が一言口を挟む。

「女の喧嘩に口を出し、あまつさえ最後まで割り込もうとしたから。じゃ、ないんですか?」

 学者たちはカールド嫁(仮)を一斉に見る。

 嫁(仮)はビクゥゥゥと驚くが、直ぐに学者達の反応に苛立ちを見せる。

 そう学者たちは歴史を知らない女性は見たいに手の平を上にして首を振る。

「アリスが正解ね」

 姿を現さず俺が言葉のみ介入すると、アリスは「フフンっ!」としてやったり顔をし、学者たちは顔面を抑えて落ち込んだのだった。


 ついでにアリスが居る理由は、カールドと結婚することも有り、現大公に学者達の食事や手伝い係り雇われ、着いてきているのだった。


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