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公爵家の長男坊は皆から愛されている。  作者: 雪将
第三章 それぞれの冒険 転生親子とライド
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87 裏切りのあぶり出しに囮を使う


 奇跡の理由を聞くと全部納得した。

 ああ、いつもの大体リリアス様のせい・・・か。

 何かすがすがしい気持ちになったが実のところ考えることを放棄している。本と何でもありだなあの人程度で納得した。

 ロロアにいたっては同じ顔していた。

「そのことよりも、本題の裏切りものについてだ」

 急激に深刻さを増す雰囲気をライアン(現公爵=ライド父)様が我らを見る。

 横で頷くライド様がさも普通に答えを出す。

「とりあえず、リカルドとリリアスを公爵領に連れてこよう。一通の手紙を同封して。その勤めをリクスとワイハンに任せてよう」

「なっ! そのような事をしたら確実にリカルド様とリリアス様が狙われませんか!」

 私は主君方々に進言すると、ライド様は何気ない言葉で返してきた。

「それを狙って首謀者を捕まえるかその関係者を捕縛するつもりだが」

「それでは囮ではありませんか!?」

「そのための手紙を同封するのだ。」

「ライド様はリリアス様を愛されているのではないのですか!?」

 なぜ愛している人をこのような陰謀が跋扈する危険地帯に呼ぶのかわからなかった。

「愛しているとも、というよりもリリアスもリカルドもそん所そこらの手合いに負けない。しかも二人揃っている以上負けるはずが無い。

 というよりも、おそらくリリアスたちに暗殺者くらい向けられているだろうが手なずけている可能性のほうが高いと思っているよ」

 そのお言葉に私はなんて信頼関係が強いご家族なんだ! と感動をしたがそれもつかの間次の言葉で感動が飛びなぜか納得した。

「それにあの二人ってある意味強すぎて人生暇しているところあるから二人の感覚で面白そうなことに首突っ込ませなかったら後で何言われて(リカルド)拗ねられる(リリアス)かわからないのだよ」

 まぁ、居れば居るで頼りになりすぎるからねぇ。とか、言っていたが一番は、うん。その通りだと思うと本当に納得してしまった。



(リカルドさんは当時のことを思い出しつつ言う)

「正直、冒険に出るまで世界の情報は母から聞きもとの世界の暇つぶしゲームがあった。訓練は必要以上にするにも限界があり、筋肉は必要以上にやっても逆に消耗してしまうときがある。

 親の手伝いといっても母さんは大概を魔法で昼前には全部終わらせるし、俺は庭に畑を持っていたけど別段毎日見る必要も無い。

 じゃあ、父さんたちの手伝いといいたいが、子供がうろついていい場所ではないから行かなかったし、父さんは子供の俺が危険な事をするのを反対していた。

 父さん子煩悩なんだよ。干渉主義で母さんが放任主義だったね。つりあいは取れていたと思うよ(夫婦の)。

 近所に同年代の友達は居たけど毎日遊べるわけじゃないんだよ。まぁ、母さんの仕事が終わると近所の騎士の子集めて勉強教えていたけど、俺も自分の少し上くらい連中には教えていたね。それでもたまにそういうこと意外で刺激が欲しくなるんだ。だから、母さんは冒険者ギルドで依頼を受けたりするんだけど、それでも子煩悩(父)がうるさいときがあるんだけど、でも父さんも母さんや俺の好みを外さないから成り立っていたといってもいい。まっ、でも父さんからいえばそれだけじゃなかったんだろうけどね」

「暇でそういうことしてるあんたらすげーよ!」カールド

「ライド様のそれだけじゃないってどういう意味ですか?」アリス

「父さんは母さんに情緒が不安定になるくらい依存してるところがあるんだ。実際、父は母さんが前もって出かけることを伝えないで家に居ないと大騒ぎして探しに行くことがあった。くっそ面倒くせぇ。・・・」

 俺は思わず当時を思い出し引きつってしまいつつ続ける。

「あと、遠征で2週間会えず帰ってきたらなんか干からびてた。体がって言うか心が干からびてて目の奥に生気が宿ってなかったときがあった。あの後、母さんを見つけて抱きつくこと5分最初は母さんも照れてたけど、最後は魔法で拘束されて飯まで放置されていたことがある。そんな人なんだ父は。

 まぁ、後は目に見えるところに居ると安全というのもあったんだろう。母さんアレでかなりもてたから知らない男にナンパされるのを嫌がったというのもある。

 では、そんな母さんが父さんをどう思っていたのかというと、愛していたよ。信頼もしてたけど、一番には、アレだな優秀なアリスほど駄目なカールドに惹かれ安いというだろ、たぶん母さんはその類だったんだと今の俺は思うよ。」

 なっ。とアリスを見てカールドを見ると互いに目線をあわせ、カールドは首を傾げ、アリスは小さなため息を吐きつつカールドの腕に抱きつきイチャイチャし、独身の学者たちに「「「ちっ」」」と言われ睨まれていた。

 なんか居心地悪そうだけど面白いからほっとこ。

 俺はそう思いながら、お昼の生臭ジュースをとりだして、黒い笑顔でカールドに差し出した。


 悪意? 悪意なんてないっすよー。


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