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第四十八回

   即興詩 存在証明~俺の犯罪心理学


傷つけられた者は傷つけたいと思い


踏みにじられた者は踏みにじりたいと思う


虐げられた者は虐げたいと願う


腹の底で


お前はお前をゴミ扱いした連中をゴミ扱いしている


だからお前には共感能力が無い


悲しみを知れば知るほど心はとがる


悲しみを知るほど優しくなれる?


それは


この世界の裏側の暗い場所にある悲しみを


知らずに育った人間の戯れ言


幻想


世迷い言


憎いのだろう?


許せないのだろう?


復讐   したいのだろう?


いいぞ 今だ


狙うなら


弱い者


油断している者


そういう獲物がいいだろう


隙のある弱い部分に打撃を加えるのは理にかなっている


そしてお前はその獲物を誰もお前から守れなかったことに心底からの昂ぶりを得るだろう


誰もお前を守らなかったことを思い出し溜飲を下げるだろう


お前はこの世界にお前の存在を刻みつける


取り戻すことのできない傷跡として


どうだ


図星だろう


俺にはお前がよくわかる


それはもう手に取るようにな


なぜなら俺はお前なのだから


俺はお前で


お前は俺だ


お前は俺で


俺はお前だ


さあ


なにもためらうことはない


今のお前にはそれを行うことを許された力と資格がある


やつらの大切なものをずたずたに引き裂いてやれ


お前が何者かを見せつけてやれ


そんな声が聞こえる


耳をふさいでも鳴りやまない


なぜならその声は


俺自身の心がわめく声なのだから


その声は俺をそそのかし続ける


復讐しろと急き立てる


それでも


俺は


ふみとどまる


胸に問いかける


連中は


俺がこの手を汚すに見合う価値があるかと


やつらのために


あのゴミどものために


この手を染めるのは愚かなことだ


いいか


ゴミども


俺は


お前らに手を下さない


お前らが俺の魂に植え付けた


敵意と憎悪と悪徳の種が


芽を出そうとして俺の中で暴れ狂っても


それでも俺はふみとどまる


俺はこの世界に俺自身のあり方を刻みつける


そして俺は言うだろう


俺の復讐はなし遂げられたと



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