EP7 狩り
すみません遅れました。
流石に1人で狩りをするのは難しい。
という訳で、カイとメイに狩りに行かないかと誘ってみた。
幸いな事に、2人とも快諾してくれた為、素材集めが捗る事になった。
さて、これから125個魔石を集める予定なのだが、たった3人で集めるのは流石に厳しい。俺達は作業厨ではないのだ。
ということで、傭兵ギルドに依頼を出してみた。
1個50エルクで魔石と交換するという内容だ。
通常、魔石は20で買い取られている為、2.5倍と考えると破格の値段だ。
なんか今はちょっと高くなって30になってるけど
誰だよそんなに市場価値を高騰させたやつは! 俺が成敗してやる!
...俺か。
あんだけ大量に買ったんだもんなぁ。そりゃ高くなるよ。
「じゃ、狩りに行こうか」
「「了解」」
*
今回も例の森に来た。入口周辺は初心者達で賑わっている。
錬金術をしたから俺も前回ここに来た時より強くなっている。多分今の俺ならスライム程度なら4発で倒せる。
そんな事を考えながら、森へ入っていった。
「右側10m先に獣系のモンスター!」
10分後、メイがそう叫ぶ。
獣系だと、熊か猪か狼だろうが、流石に前者2つは無いだろう。森でも浅いところだし。
と、考えてた1分前の自分をぶん殴ってやりたい。
でっかい熊が出てきやがった。
鹿を食っていたからその隙に逃げようとしたら、カイの馬鹿が茂みの音を立ててしまっていた。
「何してくれてんだカイ!」
「しょうがねぇだろ!
こんなところに生えてる茂みが悪い!」
「ひっでぇ責任転嫁だな!」
「それより早く森の外に...きゃあ!」
メイが転んでしまった。最悪、デスしてしまっても構わんのだが、姉がデスするというのは気分的に色々よろしくない。助ける事にしよう。
俺達のメイン火力だしな。今デスされるの困る。
「助けるぞ!」
「了解!」
カイは牽制にその辺の石を熊の目に思いっきりぶん投げた。
目に石が入って痛がっている隙に、俺は転んでしまった我が姉の救助に向かう。
「立てるか!?」
「助かったわ...
で、あの熊どうするの?」
「討伐して素材剥ぎ取る!
上質な素材が採れそうだ!」
「じゃあ、私は補助に徹するわね。
攻撃系の魔術が火系しかないもの」
「回復は頼んだぞ」
「ええ」
さて、そんな事を言っても俺にも攻撃手段がない。
唯一の攻撃手段が近接。
相手が隙を見せないと攻撃がしずらい。
つまり、俺が隙を作る必要がある。
俺が回避盾となって隙を作り、カイに目を攻撃してもらおう。
グガアアアアアアアオオオオオオオオウウウウウウウウウウ
熊の馬鹿みたいにデカい咆哮(雄叫びとも言う)を上げるとともに、俺に片方の前足そ振りかざす。
俺が右に避けると、片方の前足で横薙に攻撃してきた。これは流石に避けられない為、メイの結界に守ってもらう。
ガッと結界と熊の爪の衝突する音が鳴る。
衝突している隙に俺は石を目に投げつける。
目に石が入った痛みに耐えかねて、目を抑えている。
「今だ!」
カイが一瞬で懐に潜り込み、腹を斬るが、硬すぎる毛皮のせいで大したダメージは与えられない。ようやく3割が削れた。
クソ、切り札が無い。相手は毛に覆われている為、火が弱点だろうが、せっかくの素材が台無しになりかねない。しかも、ここは森の中だから周りに引火すると、山火事になって火に巻き込まれて死にかねない。
一体どうしろと!?
2024/5/11
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