EP9 状態変化
朝早くにログインした俺は、昨日試しきれなかった設備を使う事にした。
今日は大釜。効果は、液体を混ぜるというもの。
液体オンリーだから、魔水晶と他の液体を混ぜてなんか作るとかは無理らしい。
だが、俺はここに一手間加えればなんかいい感じに出来ると考えた。
という訳で、魔水晶を加熱して溶かせば良いのではと思ったので、実際にやってみる。
鋼鉄製の容器を買って来て、その中に魔水晶を突っ込んで庭にある炉で加熱する。
30分後。途中経過を観察。魔水晶は赤熱しており、ほんの少しだけ溶けている。あと3時間程加熱して様子を見よう。
3時間と30分後。魔水晶はドロドロに溶けている。
こいつを大釜に入れ、すぐさま水を入れて混ぜる。
しばらく混ぜてるると、紫っぽくなった液体が大釜の中に満たされた。その辺のコップを突っ込んで掬ってインベントリに入れてみると、魔力回復ポーションと書いてあった。
このゲーム初の魔力回復アイテムだ。多分。
錬金術を使用したため、俺は少しだけ魔力が減っている。飲むと、魔力が限界を超えて回復した。
回復量は200くらい。随分多いな。
後でジョーンの店に行ってガラスの容器でも買って保管しよう。
ジョーンの店に行くついでで、魔石の回収して、魔水晶売って、金床買い忘れたから買って、金属とか買って、魔術付与の設備も買おうかな
今日の予定を決め、俺は我が家を後にした。
*
「よう、嬢ちゃん。
じゃねぇ、坊ちゃん」
「もう嬢ちゃんで良いよ...」
いい加減突っ込むのもめんどくさく感じてきたので、諦める事にした。
「それで、今日は商談に来た」
「ほう、この前の交渉を忘れたか?」
「違う。ここに魔水晶と魔力回復ポーションを卸したい
魔水晶は今、原料を全部で1500で買い取ってて、2000で売って欲しい。その内、1750の収入を得たい。お前は余った250を得れる。
ポーションは原料が1600で、同じく2000で売って欲しい。その内1800は俺、余った200はお前。
それでどうだ」
「2000だと高すぎるんじゃないか?」
「1500でも売れてたし良いだろ
「そうなのか。じゃあ、そういう事で頼んだ」
交渉成立。これで安定した収入が得られる。
「あと、ガラス製かなんかの瓶が欲しい。ポーションを入れる容器が無い」
「あいよ。10個で500だ」
「ありがとう。早速帰って入れてくる」
*
全部の瓶にたくさんポーションを入れてまた来た。まだ釜の中にはポーションガ1Lくらい入ってる。作りすぎたなぁ...
「入れてきたぞ」
「おつかれさん。
明日から早速店頭に並べてみるぞ」
「おう、頼んだ。
あ、そうだ。金床と金属と魔術付与用の設備が欲しい」
「すまんが、そいつらは今はねぇ。
一週間後にまた来てくれ」
「わかった。
それじゃ、俺は帰るわ」
そう言ったあと、俺は退店した。
*
あの後、ギルドに寄って魔石を大量に回収した。
これだけあれば魔水晶もたくさん作れそう。
さて、今日のプレイ時間は既に3時間をすぎたため、ログアウトしよう。




