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《本当は“こう”為る筈“だった”ーー偏。》

 加治木 昌也には、“フェイク・ニュース”が、フェイク(偽装)だった。××××



 ×××××××××××



 「ーーつまり??」


 “羽須 奏”という名の少女は、そう言った。横には同じ年頃の、奏よりやや小柄な少女。名を“遊川 尚子”と名乗った。“たき れん”と云う名の男は、株式会社『夢月』の来賓室の様な場所で、彼等の“話”に耳を傾けて“在”たのだった。つまり“結末”をーー。今正に聞いて在たのだった。××××



 ×   ×   ×



 陸から聞いた話だ。加治木 昌也がフリーフィールドのハード機材をばら撒いた本当の目的の話だ。“フェイク・ニュース”は目くらまし、フェイク・ニュース自体を“フェイク”に使ったのだと。陸が“そんな事”で潰れない事位は、加治木にも分かって在たのだ。××××


 本当の目的はーー



 「ーー“クラッキング”ーーか。……………」だ、そうだ。けれど、



 「“僕”が“させない”し。しっかし。“出来る”と思ってたのかね?」と。




 伊島 紀兎が、ぼやいたのだった。××××××伊島 紀兎は加治木 昌也が“ハード機材”にした“絡繰(細工)”を防いだのだ。つまり、



 一度ハードを入手した加治木は、手を加えた。フリーフィールドに直接手を(クラッキングを)出す(仕掛ける)よりも安全だと判断したからだが、加治木 昌也は伊島をぬるく見積もり過ぎたのだ。それとも自分を優秀だと判断し(驕り)過ぎたのか、結果だけ見れば惜敗だった。仕掛けたウイルスは侵入すら叶わずに砕かれたのだった。しかも紀兎も馬鹿では無い。加治木側のウイルスが、破壊された(撃退した)事を気付かせ無い為に、代打ウイルスを作り出し“偽装”したのだ。だから加治木は気付いていなかったのだ。既に露見していた等と。何も気付かない加治木は万事上手く行っていると思い、計画を遂行していたのだった。加治木 昌也は“華月 海”と云うロープレリアの看板、宣伝等の代わりを手に入れなければ成らなかった。で、なくば会社の運営が危ういからだ。アプリケーションスタイルに熱意を持ち残った社員に見限られれば、間違い無く“破綻”だ。幸か不幸か熱意残る社員達が、仕事自体はいちいち手を出さずとも、取って来るし、熟してくれる。加治木は率先して業務を熟す処か、計画の遂行にのめり込んだ(・・・丶丶丶)のだ。“辛く”も。××××



 何時“堕ちる”か等時間の問題だった(・・・)。××××××





 加治木が“海”の代打にしようと企んだのは、“滝 蓮”だった訳だ。





 ×   ×   ×



 加治木 昌也は滝 蓮を“如何”捉えていたのか? と、云えば。



 滝 蓮は云わずと知れた“ジャン・スモ”の、ヴォーカリスト。ジャン・スモは過去にロープレリアの“顔”とも云える“テーマソング”の、担当だった。加治木が滝 蓮に目を付けた理由が、正に其処だった(・・・)



 もう一度。今一度“起用”することで(・・・・・)「“盛り返せる筈だ”」ーーーーと。××××






 ×   ×   ×



 「“そんなとこ”だろうね(・・・・)」と、華月 陸は冷たく言い放ったので在った。××××××








 「そもそもが陸さんが“撤退”を決めた“事業”だよ? “時代(丶丶)”の“落武者(丶丶丶)”とでも、云った()か、ねぇ…………“浅はか”と云えば良いのか…………“諦め”が悪いと云うのか…………、はあ。」



 「此の場合は“飲み込み(要は空気)悪い(読めない)”が、適正(丶丶)かも、な?」



 「! 橋本っ、上手いっ! “気持ちが理解る”のか?」



 「……………紀兎君よ………………、何で俺、“類似品”扱いなのよ? 止めて。」




 「んで? 結局さ?」



 「ん? 何? “カーズィ”()?」



 「いや、だから。 その“加治木”の“ウイルス”は、詰まるとこ、“如何したかった(丶丶丶丶丶)”訳よ?」





 「ああ、それは」と、伊島 紀兎は“言った(説明した)”のだった。




 “侵入”と「“阻害”かな(丶丶)ーー」と。




 ×××××××××××××××××××××××××××××××



 「? “侵入”と、…………“阻害”?」と、“カーズィ・キルシュ”が、


 「“破壊(クラッキング)では無く(だろ)()? 態々(何でだ)?」と、“美津原 敦之”が、口を挟んだ。



 「美津原君、何も“クラッキング・ウイルス”てのはね? 破壊活動だけが目的な訳じゃあ、無いんだよ。ファイヤーウォール破って(壊って)侵入した“後”に、さ。ゲーム内システム・データ(基盤)を“破壊”したんでは、元も子も無いじゃん。此の場合“乗っ取り”でも無い(丶丶丶丶)んだ。ーー解る?



 て、いうか?なんだよね。」



 「………、“乗っ取る”技量に至らなかった(丶丶丶丶丶丶)て、事だろ?“此の場合(今回)”は。ーー」



 「! 橋本っ! 正解っ、どうした? 冴えてるじゃん(・・・)っ。……………“乗っ取られ”て………」



 「“黙れ”、童貞野郎。」  「えっ?! 紀兎お前っ」



 「!!! カーズィ君(憐れんだ視線止めっ)っ! 美津原君(童・貞言・う・なっ!)っ んなっ、なんてこというんだっ、此の人達はあ?!」



 「紀兎、“脱線(冷静に為れ)”。嫌此の“場合”、“似合う”嫌“見合う”のは、『脱兎(うさちゃんネーム)なのに(・・・)………っ」





 「! 『逃げ』る、かあ!」“黙れ(悪ノリ)橋本(止・め) 和希(な・さ・い)っ!!”と、彼等は“通常運転(丶丶)”した。××××××××





 ××××××××××××××××××××××




 「“具体的に”ーーは?」と、カーズィ・キルシュが仕切り直した。“蓮”は口を挟む(突っ込む)のを、忘れて在たのだった。苦笑いで(はははと)。××××





 「え、だから、阻害だよ。“障害(丶丶)程度(・・)?」と紀兎が答えて、「………、しょぼ」とカーズィ・キルシュは、応えたのだった。××××××××




 ×   ×   ×



 「嫌? “ノイズ(阻害)程度(・・)でも、馬鹿に出来無いんだよ? 精密な物こそ、精巧で緻密だからこそ、小さな“埃”が全てを狂わす事すら、在るんじゃん? フリーフィールドに“入り込む”って事は、正に“其れ”なんだ。



 ………………、だから以前“晃和あきかず”君が“入り込んだ(災害起こした)”時に、………僕と陸さんはあんなにも“慌てた”……訳だよね(・・・)。………………」



 伊島 紀兎は、懐かしんだ。が、瞳は虚ろだった。“疲れた”ーー様な。尚子と奏も、口、出せなかった。本能が“ーー出すべきでない”ーーと。“正解”だ。××××



 紀兎は、説明を続けたのだった。





 「“具体的”に、噛み砕くなら、加治木さんて人が遣りたかったのは、『フリーフィールド』というゲームへの『介入』なんだよね(丶丶丶丶丶)」ーーと。




 「え…、つまり? ……………?」尚子と奏には、理解難しかった。





 「つまり、『主導権』は、陸さんの“まま”で、彼には“良かった”んだよ。ほら、フリーフィールドってさ、自由度の“尊重”だから。“プレイヤー行動”を、ゲーム側が“読み取る”んだ。で、行動スタイルに見合った“イベント”を、ーー提供する(発生させる)。個人イベント然り、“レイド・イベント”等、然りね。



 出て来る、武器や防具、アイテムやアクセサリーとか諸々、プレイヤーの“ニーズ”に応えるのが、フリーフィールド“AI(機能システム)”だから。遊べは遊ぶ“程”、『自分好み』のゲームに“進化(変化・適応)”して行く訳だ。でも、例えば。



 『プレイヤー行動』を、“乗っ取った”ら? と、言いたいけど、今回は“無理”だと思った加治木 昌也は、



 『阻害』ーーしたんだよ。つまり“読み込み妨害”だ。そして、



 “誤情報”を“プレイヤー側”へ、送信する()だったんだ。要は、誤情報を受け取ったプレイヤー“側”が、次第に“好み”と外れた“ゲーム”への不満を、募らせる様にーーーーね。」




 「気、ながぁっ」と、“羽須 奏”が、“突っ込”んだ。××××××××




 「んー、そうでも無いよ? 一、二ヶ月、遅くとも精々“半年”も経てば、彼の“(世界)”では効果が得られる“手筈”だったーー“筈”ーーだ、よ?」




 と、紀兎が言ったので在った。“但し”と。




 「………………、ただし?」“尚子”が、思わず呟いた。紀兎は応えた。




 「“間に合わ無い”けど、ね?」と。尚子が再び“何が?”と訝しんだ。紀兎は続けた。






 「“進化”に。」と。「え?」






 「“フリーフィールド”進化(丶丶)速度に、其の速さでは追い付けないけどね?」と。





 「追い付く、付か無えの“前”に、あの最強(丶丶丶丶)警備員ガーディアン』に、排除(破壊つうか)されちまう(木っ端微塵)だろ。」と、敦之が苦笑いと共に冷汗をかいたのを横目に、



 蓮が渇いた笑いで“ははは”と言ったので在った。“あれ(何処ぞのBoss)ね”と。




 紀兎は言ったのだ。“だから”と。



 「え?」



 「そういう意味で“阻害”程度なんだってば。」と。尚子と奏を余所に、心当たり達が“ああ”と妙に納得したのだった。「“システム(丶丶丶丶)さん(・・)”ね。ーー」と。


 

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