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コウテカの庭  作者: 島 アヤメ
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成長

法力の修行が開始された。

息吹は、ただ法力を教えて欲しいと頼んだ。七之助は目を細めたが、尊治は特に反応しなかった。



ーーだが、修行はなかなか上手くいかなかった。




集中力と忍耐力、両方を有する法力は、息吹には向いているように思われたが、何故か発動すらできない始末だった。


息吹は自分は、なんとなく簡単に上手くなれると信じていたため、がっかりした。


七之助と尊治も、最初あれほど期待していたのに、今では武術の方を熱心に教える方向になってきた。



(このまま使えない奴として、ここにいてもいいのかも……そしたら戦いに連れて行かないだろうし)



二人は息吹の考え等分かるわけもなく、自分達について来てくれたと信じた。


このため武術に関しては、見込みがあったのか、大変熱心に指導した。七之助など、毎日稽古をつけているせいか、学問も教えたがり、息吹と呼び始めた時、息吹は目を丸くした。



(なんだか………悪い気がしてきた)



少しずつ膨らむ罪悪感に、嫌な予感を感じながら、息吹は冬の間ひたすら修行した。




その間背はすくすくと伸び続けた。



もうすぐ春が来る。春は息吹が産まれた季節だ。



暖かい日差しが、少しずつ見られ始めた頃……また新しい変化が息吹に訪れようとしているのであった。




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