表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/63

10話目

全63話予定です


今回に限り「あゆみと瞳美」は曜日に関係なく毎日2話ずつ、18:00と18:10に投稿します(例外あり)

※特に告知していなければ毎日投稿です

 意外、と言えば意外、順当と言えば順当なのかなと思う。実際、瞳美ちゃんは頭は良いし綺麗だし。その、過去とか聞いた事はないけど、あれだけ綺麗な子なら男の子の何人か言い寄ってきただろうくらいは想像がつくし。


 実際、女子トークの中でそんな話があがった、って記憶がある。誰某が彼女に告ったとか、ね。その時あたしは例の事件があったあとだったし[この地では絶対にバレませんように]と思ってたから[ふーん、そうなんだ]くらいで留めて、それ以上は聞かなかった。


 風の便りにそんな話が数件聞こえたなぁ。ってくらいには綺麗な子なの。あたしと比べてどうかって? それは聞かないで。


 だから瞳美ちゃんが他人に興味を示すというのが意外だったんだ。彼女、同性に対してもドライだし。別に避けてるんじゃあないの。話しかけられれば話返し、必要な話題ならこちらからだって向かっていく。


 でもね、それだけって言うか、それ以上は突っ込まないっていうか。


 必然的にちょっと[浮いた]子扱いになってたのは事実なの。


 必要以上に人と関わらないし、必要以上に人を関わらせない、そんなちょっと神秘的な女の子。だから惹かれる男子もいるんだろうな。


 でもそれが瞳美ちゃんは嫌なのかも知れない。そういう話が浮かんでくると必ず[私、男性は興味ないんで]と返していたらしい。らしい、というのはあたし自身がその手の話から距離を置いてたからってのが一番かな。


 とにかくあたくし、秘密がバレる訳にはいかんのですよ。


 そんな瞳美ちゃんが自分の話をしてくれたのは本当に珍しいんだと思う。事実、そう話される今の今まで彼女がどこに進学してなんて話、まったく知らなかった。まぁ、あたしも聞かれなかったから話さなかったんだけどね。


 友達、って言える人は何人かいるけど、瞳美ちゃんはある意味特別なんだ。それだけお互いの事を知らないし、知ろうとして来なかった。それって、他人が見れば[本当に友達って言えるのか?]って言われそう。だけどね、それでも少なくともあたしは友達だって思ってる。


 だから、


「奇遇ね、私もそこを目指してるの」


 って言われた時はちょっと嬉しかった。そこから話が出来る、って。


 すかさず、


「瞳美ちゃんもあの高校狙ってるんだね。でも瞳美ちゃんなら余裕なんじゃあない?」


 って聞き返したんだ。多分、あたし声がワントーン上がってたと思う。そんなあたしに瞳美ちゃんは、


「星学館も考えたんだけど、通う時間を考えれば近くにある進学校かなって」


 おぉ、まさに同じ考えですよ。


「そうそう、バス通いはね、大変だよ」


 と言うと、


「あまり親に迷惑かけたくないし」


 と返って来る。


 ちなみに稜鍾高校は公立、星学館高校は私立だったりもするんだ。私立で隣町、そう考えればちょっと手が出しにくいってのもあると思う。実際、あたしもそうだし。


 それから少し話をした。と言っても受験の事とかが主なんだけどね。今日の瞳美ちゃんは良く話すし、良く表情が浮かぶって言ったらいいのかな。普段は見せないような笑みが見れたのもビックリだったりする。


 お互いに徒歩通学だからゆっくり歩きながら話をした。そんな中、あたしは一つの曲がり角に神経が行ったんだ。


全63話予定です



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ