344.談議⑥
私服は[白色のワイシャツ・紺色のスラックス・ライトブラウン色の革靴]といった男性の“救世主さん”が、
「僕たちはこれからボスを討伐するため“ドロミーティ山群”に赴くんだけど、一緒に渡ってくれないかな?」
「いい戦力になりそうだから。」
こう尋ねてきたのです。
「ま、我々もそこに行くつもりでしたので。」
私がそう答えたところ、あちらの[パーティー]が「おお! ありがたい!」と喜びました。
その流れで、救世主さんが、
「他の知り合い達と、ここで待ち合わせてしているんだけれども……。」
周りを見渡して、
「あ。」
高く挙げた右手を振ります。
これに気づいた方々が、小走りで寄ってきました…。
「ごめぇーん。」
「途中でエネミーとの戦いになっちゃってさぁ。」
苦笑いした“20代後半ぐらいの白人女性”が、
「この子たちは?」
首を傾げます。
そのため、状況を伝える救世主さんです……。
「へぇ~。」
「日本からね…。」
「よろしく!!」
陽気な印象の女性に、我々は「どうも」と会釈しました。
すると、
「え??!」
「何これ?!!」
やはり【自動通訳】に驚かれた次第です。
よって、いつもどおり聡真くんが説明してくれます……。
救世主さんがたは、山群に訪れことがないそうです。
なので、知り合いさん達が迎えにきたのだと。
ちなみに、ドロミーティは[東アルプス山脈の一部]であります。
さて。
幾つかの班に分かれた我々は、[転移の宝玉・通常版]で【テレポート】しました…。
[町]の近くです。
えーと……、コルティナ・ダンペッツォ。
うん!
噛まずに言えました☆ミ
なんにせよ。
結構な数の人々が集まっています。
こうしたなか、パーティーを組み直す私たちです…。
各代表が話しをしていきます。
住民の皆さんは既に避難しているみたいです。
そうして、[戦闘モード]になった約400名が、ドロミーティに向かって歩きだしたのでした……。
イタリアでのPM17:00頃。
こちらの倍あたりと思しき数の天使達がいます。
そこへ、空より、“ボスキャラ”が降りてきました。
背丈18Mであろうその存在が、宙で止まって、
「余は、アヌ。」
「天帝である。」
男性の声で名乗ったのです。
“エンキ&エンリル”と似た[甲冑]を装備していますが、黄色のような、はたまた金色のような、感じがします。
[王様みたいなマント]は真紅です。
あと、かっこよろしい[槍]を、左手に持っていました。
こうしたボスが、
「コバエどもめ、余に挑もうとは…。」
「跡形もなく潰してくれるわッ!!」
怒りを露わにします―。




