340.勘考⑤
『最神家の子供らよ。』
脳内に話しかけてきた男性の声に、
「ん?!」
「原初神様??」
ザワつきだす私達です。
近くで作業を始めようとしていた父親に、
「どうした?」
そのように訊かれ、聡真くんが、
「あー。」
「僕らにしか聞こえてないのか。」
こう推測しました。
「成程。」
理解を示した私は、
「詳しいことはあとで。」
父に告げた流れにて、
「お待たせしました。」
「原初神様。」
コンタクトを試みます。
『うむ…。』
『そなたらや勇者たちが“エンキ”と“エンリル”を倒した事で新たに封印が解け、こうして語りかけるのが可能となった。』
『早速ではあるが、今後について教えよう。』
『ツクヨミが見た未来によれば、本日の午後二時から連中の戯れが再開する。』
『故に、備えよ。』
『それと。』
『此度は“イタリア”に渡れ。』
『前もって何かと調べたり用意してからな。』
『では、よろしく頼んだぞ。』
そう喋り終えられたところで、
「一旦、帰るか??」
暁斗くんが皆を窺いました。
これに、葵月ちゃんが、
「面倒じゃない?」
「そんなに長ぁ~く時間が空くわけではないし。」
そう答えると、
「じゃ、ゲームしようぜ!!」
すぐさま利勇が提案し、誰もが「いいねぇ~」といった具合に応じます。
「僕は“アイテムBOX”に入れてる“ノートパソコン”で検索するよ。」
「コンセント、貸してもらえる??」
聡真くんに頼まれて、
「いいよ。」
快諾した私は、神々について父親に説明していきました。
近くにいる母にも。
なお、弟達は〝最大8人まで遊べる協力型アクションパズルゲーム〟をスタートします。
[さまざまな色に分かれている二足歩行のネコ]がキャラクターの。
1人だけでは届かない地形や特定数で動かすブロックにリフトなど、各ステージに仕掛けられたギミックを解いて、ステージ内にある鍵を取り、全員がゴールを目指すという、パーク的な。
ちなみに、プレイしているのは、[シリーズの2]です……。
PM13:55。
『あと5分で――。』
例の[女性のアナウンス]が響きました。
これによって、南の[国道]に【テレポート】すべく、外に出る我々です。
【スキル】や【魔法】であったりを確認しておきたいので。
聡真くんによる〝イタリアはまだ朝の六時〟といった情報もあって、ひとまず地元で戦う運びになりました―。




