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第十五話 初依頼受けてみよう

お久しぶりです。

前月に投稿しようと思ったのですが、リアルの事情で時期が遅れ、その上インフルになったため遅れてしまいました。

では、お楽しみください。


前回のあらすじ

「えー、前回、宿に驚いたマイア達は今回依頼を受けるみたいだよ!!」

『あの連中も再登場だ』

「『お楽しみに』ねー!!」

「ふぁー……」


 ああよく寝た。森でガーデに修行を付けてもらいながら生活していた俺は生活の始まりが早くなっている。その為、まだ外はうっすらと日の光が出ている程度だ。


 それにしても、この宿はとてもいい。

 建物はきれいだし、飯はうまい上に量もあり、部屋もしっかり管理されていて家具の質もいい。それに加え、宿代が安い。初心者から中級者向けということだけあって泊りだけなら銅貨一枚、食事付きなら朝晩の一日二食でパンのお替り自由で銅貨一枚と鉄貨二枚という破格の値段だった。

 この宿に来るまでに屋台などもあって、そこで売ってた串焼きで一本、石貨五枚だった。


 因みに、硬貨の種類は高いものから、白金貨、大金貨、金貨、大銀貨、銀貨、大銅貨、銅貨、鉄貨、石貨に分かれ、白金貨一枚は大金貨二枚、大金貨一枚は金貨五枚、金貨一枚は大銀貨二枚、大銀貨一枚は銀貨五枚、銀貨一枚は大銅貨二枚、大銅貨一枚は銅貨五枚、銅貨一枚は鉄貨十枚、鉄貨一枚は石貨十枚、となっている。



 起きた俺は横で寝ているミツバを起こす。

 昨日、部屋をとる際、部屋数を訊かれたのだがその時ミツバが一部屋と答えたのだ。しかも、大きめのベッド一つの部屋で、である。

 まぁ、それはいいとして、問題は……


「おい、ミツバ起きろ。朝だぞ、おい」

「んー……もう少し……」

「おい……」


 実はミツバは朝が弱い。

 更に、もう一つ問題がある。


「ほら、起きろ。俺はとっくに起きてるんだぞ」

「ふぁ……うー、なら、マイア殿も一緒に寝ればいいで御座りますよー」

「お、おい!!()で抱き着くな!!」


 実は、ミツバは寝るときは裸族なのだ。

 さすがに、この街に来るまでの間は他に異性がいたこともあり服を着ていたが、今の俺は女で同性、それに半年も一緒に生活していたので遠慮がない。


 その後、どうにかミツバを起こし、俺たちは一階の食堂に向かう。

 食堂に行くと、朝早いにもかかわらず客が多くいた。

 俺とミツバは昨日座った席が空いていたのでそこに座った。

 すると、すぐにムアンダがやってきて注文を聞いてきた。


「おはよーございます!うちの宿はいかがでしたかー?」

「おはよう。よかったよ。正直、予想外だった」

「あはは、よく言われますー。では、ご注文をどうぞー。セットならどれでも宿代に含まれてるので大丈夫ですよー」

「なら、俺はベーコンエッグとサラダ、パンのセット、飲み物はホットミルクで」

「では、自分は厚切り肉とパンのセットにハニーミルクをお願いするで御座ります」

「了解しましたー!」


 しばらくすると、今度は仮面娘が注文した食事を運んできた。


「……どうぞ」

「どうも」


 配膳し終わると仮面娘はそそくさと去っていった。


「じゃあ、いただきますか」



 おいしい朝食を食べた後、俺たちはギルドに向かった。

 ギルドに入るとそこは戦場と化していた。

 いや、まぁ本当に戦場になってたわけじゃないんだけども……。

 詳しく説明すると前にギルドの内装について説明したと思うのだが、前回説明していない場所が一つある。

 それは、依頼板だ。

 依頼板には各ランクの依頼の紙(羊皮紙)が貼ってあり、それを早い者勝ちで取って受けるというのが依頼を受ける基本的な手順だ。

 そう、()()()()()、なのだ。

 依頼板はギルド入り口左の広めの壁に設置されており、出来るだけ旨い依頼を取るために多くの冒険者が我先にと集まっているのだ。

 それはもう、戦場といっても過言ではない迫力があるのだ。


「よう、初依頼か?」


 俺がギルド内の状態を眺めていると、見覚えのある五人組が声を掛けてきた。


「あぁ、まぁな。お前たちも無事町に入れたみたいだな」


 声を掛けてきたのはこの街まで一緒に来たゴト達冒険者パーティー「月下の盃」だった。

 街に入る際に分かれたがどうやら無事街に入れたようで何よりだ。

 そのあと全員とあいさつした後、泊まっている宿の話などをして、冒険者登録やランクの話になり、Dランクになったことを伝えると、カウィ、カムト、ソリッツの三人が遠い眼をしながらしみじみとつぶやいた。


「俺、まだEランクなんだがなぁ」

「今まだ頑張ってはきたが……」

「こんなにかわいらしい女の子たちに抜かれると、自信なくすね……」


 お、おぉ。へこんでるな。こういう時どうすべきか分かんねぇな。


 結局そのあとゴトが三人を励まして何とかなった。

 流石、リーダーだな。

 ゴトたちと話している間に依頼板の前が空いてきたので依頼を見てみることにするか。


「さて、じゃあ、俺たちは依頼が何かあるか見てくるから」

「お、じゃあ、俺たちもまだ何も依頼見てないから行こうか」


 そうして、全員で依頼板を見に移動しようとしたとき、またしても声が掛けられた。


「お、まだ依頼受けてないなら俺からの依頼受けねぇか?」


 そう言って声を掛けてきたのは、このトレジオ支部支部長のムッテだった。


今回はPCから投稿してみたのですがいかがでしたか?

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