魔の海域攻略編後編 貴室密訪③
アナ「?うーん、王古主義ってあれだろ?バァルジモアが保守的である事によく引き合いに出される表現だろ?」
カーター提督「...正解とは言えない認識だな。
王古主義とはバァルジモアを建国した初代皇帝がもたらした秩序を現代に再現する思想をいう。」
アナ「...本題に入る前の前提知識みてえだな。
まあいいや、続けてくれ。喋るのをやめたら服を脱ぐぞ。」
カーター提督「...現代のバァルジモアは政治体制は皇帝を頂点とした仕組みにはなっていない。...その根幹として現在の皇帝は初代皇帝の直系ではない、が挙げられるな。」
アナ「!!?帝国を名乗っているけど皇帝はお飾りで国の運営は別の形になっちまってる、てことか?」
カーター提督「...直系の血脈が途絶えたわけではないがな。
お前が知っている皇族だと、三番艦艦長シルフィア皇女や、...ジェルミもそうだな。」
アナ「!!?...でも皇位継承権の序列に影響を与える程じゃないんだろ?ジェルミなんて他の皇位継承権者全員いなくならなきゃ皇位につけない、なんて言われてるし。」
カーター提督「...話しを進めるぞ。皇帝の座につくものは初代皇帝より受け継がれし3種の神器を所有する事が求められる。
...もっともこの行為そのものが形骸化しているがな。
3種の神器はすでに無く、そのレプリカを神器に見立て、それぞれの神器を管理する勢力に認められた者が皇帝となるわけだ。」
アナ「...3つの勢力の都合で皇帝が決まるんじゃないのか?」
カーター提督「...そうとも言えるな。」
アナ「ん?でも、あれ?バァルジモア本国の通達の内容は私も確認したけど、妙な違和感がないか?
確か、アルゴラ大陸到達の恩賞として皇位継承権者には3種の神器の管理権を主張出来るんだったよな?
...よくよく考えると大胆な内容だよな。だってこれまで独占してきた皇帝になる条件の神器の管理権を手放しかねないのにな。」
カーター提督「...正直、私も理解に苦しむな。バァルジモア本国に滞在していた時に全く聞かされなかった神器の管理権をアルゴラ大陸へ出発する直前になって恩賞として用意するとはな。」
アナ「そもそも3種の神器ってどんな代物だったんだ?
もうこの世界には存在しないんだっけ?」
カーター提督「...神話の域になるがな、初代皇帝が人の王では御せない存在から、建国の際、授けられたらしい。」
アナ「へ?人の王では御せない存在?ドラゴンとか?
ドラゴンが建国のお祝いにプレゼントをくれたのか?」
カーター提督「...宗教的な表現をすると、魔王、神々、そしてお前の言う通りドラゴン、の三者らしい。」
アナ「...胡散臭い、、、提督はよくそんな興味が湧かなそんな内容を覚えているな。」
カーター提督「...胡散臭いの同意するが、神器の一つの管理権を持っているバァルジモアの国粋教会の宗教行事には偉くなれば嫌でも参加しなければならなくてな。」
アナ「!?バァルジモアの3つの勢力の一つって事だよな?」
カーター「ああ、国粋教会、帝命ギルド、そして私が、所属している軍事評議会の3つだな。」




