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忘れられた王国  作者: 熊さん
第三章:武力の拡大
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長野盆地の巫女

長野盆地の巫女



千曲川の向う側に微高地があり、手前に田んぼが広がっていた。


微高地には、小屋が立ち並ん

でいるが、中央に広場があり、米倉と巫女のやぐらが立っていた。


中では、巫女が焚き火の前で祈りをして、周りの侍女が足を踏み叩き、踊ってる。

何よりその中で小さな銅鐸をカン、カン、カンと振ってる音が異様な感じを出していた。


リーダーは縄文の小屋で起きた。


風が吹いて来ていた。

風に乗って、小さくカン、カン、カンという音が聞こえてきていた。


弓使いも初めて聞くようだ。


「族長、この音は?」


「ああ、これは巫女が祈りをしているんじゃ。銅鐸というらしい、近畿圏からのモノじゃ」


巫女の祈り、、、へーと感じたリーダーは、会ってみるのに期待が膨れた。


リーダーと弓使いは、族長に礼を言って、小屋を出た。


「リーダーよ、昨夜は楽しかったぞ、弓使い、浅間の婆様によしなにな」


リーダーと弓使いは、小屋を離れ、川辺に向かい、浅瀬を選んで渡った。


川向うは、田んぼが広がってる。稲が青みを帯びている。

草を刈る男が作業している。

遠くに兵らしき男も見回っていた。


溝を通り、微高地に向かい、小屋を通り過ぎで櫓にたどり着いた。


建物の前に兵が立っていた。


「我は峠を越えて来た関東の者だ。オオジカの毛皮を持って来た、巫女様にご挨拶をしたいのだが、取り付いてくれないかな」


兵にオオジカの毛皮を渡した。


兵が櫓の中に入ると、間もなく、侍女が来た。


「関東からの者と申すのはそちか。中へどうぞ。」


「こちらは案内をお願いしている弓使いです。一緒に良いでしょうか」


ご随意にという言葉で二人は櫓に入っていった。


焚き火の前に巫女らしき女の人がいて、隣に族長らしき男がいた。


侍女の誘いで、その前にたった。


「私は峠を越えて関東から来たものです。隣は浅間山で知り合った案内をしてもらってる弓使いです。宜しくお願い致します。」


すると、巫女が答えた。


「貴重なオオジカの毛皮を納めてくれてありがとう。峠の先が関東とは知らなかったが、どんなところなんでしょうか?」


「湿地が広がる大きな大地があり、最近、ようやく米を作るようになりました。」


「弥生化してる土地があるのですね。世界は広いですね。」


「私は、峠からの移動が最近起きてるようで、浅間山を見に来たついでに、見て回ってます。

ここに来る途中、弓使いの案内でオオジカを射止める偶然が重なり、献上品として渡すことができました。」


「その弓で射止めたのですか?オオジカが簡単に捕らえることは出来ないでしょう。」


「はい、これは竹弓で、威力があるので何とか仕留められました。」


竹弓の方に関心が向いたので、竹弓の話で盛り上がった。

関東の詳しい話は出来ないし、弓使いと浅間山の婆様との関係も話せないと思っていた。


巫女にも族長にも気取られず済んだと思った。


近畿圏の勢力が迫っているのは確かだった。

巫女は、好奇心が高いが政治的には族長が治めているようだった。


竹弓への興味で話は終わった。


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