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セカンドライフ〜インベントリって素晴らしい  作者: 清香


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27 今度こそ‼︎ ダンジョンに行こう〜リベンジ

 私が以前踏破した南の海沿いにあるグローリーのダンジョンは30階層からなるのですが、兎に角めちゃくちゃ詰め込まれています。フェンリル様から聞いたお話しでは、最初は20階層程度だったものが、消滅した野良ダンジョンの構成物が投げ込まれて何時しか増えたのだそうです。その為、魔獣も海の物から山の物まで偏りなく⁉︎出ます。


 で、此処からが問題。『今もダンジョンは成長している筈だから、50階層位にはなっているんじゃ無いかな⁉︎』と言うのがフェンリル様情報です。『でも、そんな噂はギルドでは聞きませんよ?』と尋ねた処、『女神様が、前回、ミスティーヌが踏破した30階で封印なさっている筈だからかなぁ。前回も20階層以降はミスティーヌ以外の冒険者に開かれていなかったから、隠し階段と更なる迷宮の踏破で表彰されただろう?今回も同じで他の冒険者には公開されて無いから噂になり得ない。』と返答されましたよ。『では、私用⁉︎の残りの20階層の内容は?』と質問すると、『鉱山のエリアだったり、鉱石のエリアや、聖域化していると思われる。』そうです。


 慌てて教会に飛び、女神様に祈ると、ニコニコと微笑む女神様の元に招かれました。『ごめんね。ダンジョンの事、すっかり忘れていたわ。ミスティーヌの満足する転生の為には、手持ちの魔素がちょっとだけ足りなくてね、未発見のダンジョンを消したんだったわ。あれから魔素も少しずつ溜まって来たから、取り敢えず、残っていたグローリーのダンジョンに付け足して開発していたんだけど、新たに作るのも有りだったわね。』と笑ってます。


 今回、私専用の扱い⁉︎になっている訳は、取り敢えず溜まった魔素を集めて溜めているだけで、魔獣のリポップ設定など、通常のダンジョン設定迄はしていないからだそうです。女神様曰く、『魔素がもう少し溜まれば切り離して別の場所に出現も有り!』だそうなので、数年後には新ダンジョンが出現するかもしれません。魔素が溜まってダンジョン設営が出来るまでの数年は、公開せずにグローリーに置いておくという事なので、今回、余裕があったら鉱石エリアで採掘させてもらえる事になりました。ミスリルとかオリハルコンとか、所謂、伝説級も在るらしいです。



 さて、改めてグローリーのダンジョンに転移で飛んで戻りました。女神様曰く、この国唯一のダンジョンなので、入り口前の賑わいは王都並みの商人で溢れています。買取専門⁉︎のギルドの出張所も在るのですが、冒険者に直接交渉に来る商人も出口で待っていて賑やかです。中には悪どい商人も居るので、泣きを見る冒険者も少なくないそうです。その為にこの付近のギルドでの新人への教育には、ギルドの買取所で相場を覚えてから商人と交渉にあたる様に。と言う注意事項がなされるそうです。


 ダンジョンは不思議な空間で、魔獣を倒すと魔石とアイテムに変わります。落ちて来たアイテム等は倒した人以外には触れず、触られなかったアイテム等は一時間程で消えてしまいます。但し、一度拾って(触って?)から捨てたアイテム等は、他の人でも拾えます。なので、パーティーを組んでいる場合などは、魔獣を倒したら取り敢えず触る事が推奨されています。仲間が代わりに拾えますから。但し難点もあって、誰でも拾えると言う事は第三者にも拾われてしまうのです。新人を狙った悪質な輩の存在には、昔攻略した時に私も出会いました。私はソロなので、荷物持ちに雇えと言う形でしたね。無視しましたが、付き纏われてウンザリしたのを思い出し、今回も気配を断ちました。


 1階層から5階層迄は草原〜森林エリアが広がります。草原のスライムや一角兎から始まり、階を降りる毎に強い魔獣が出て来ます。とは言え、5階層のボス部屋でもオークキング位なので、そんなに珍しい魔獣も出ませんし、他の冒険者も多いのでさっさと通り過ぎましょう。


 認識阻害を掛けて進んでいるので、必要最低限のバトルしかしません。魔石も小さいですし、レアアイテムを落とす事も滅多に無いので、魔獣に近寄ってまでは倒そうと思えないからです。それに、他の冒険者と関わりたく無いですからね。さっさと下の階に進む予定です。が、如何にも初心者マークを付けてそうな冒険者を見かけた時だけ、陰からこっそり監視して、彼らが危険な時はだけ離れた処から姿を現して援護をし、何が危険だったのかを注意しました。一応Sランクの気配りはします。


 スライムの魔石って属性の宝庫ですよね。必要最低限の採取を心がけていたつもりでしたが、魔石欲しさにスライムだけはゲットしていました。大量に発生するし、冒険者からはあまり見向きもされないので良いかな〜と思って。そうしたら!白いスライムがいて、珍しいアルビナ⁉︎と思いながら倒すと、落ちた魔石は聖属性でした!ホーリーとか付与したら面白いかも〜⁉︎とニヤニヤしながらインベントリにしまいました。


 1〜2階はほぼスライム狩りに徹して、時々一角兎、稀に新人指導⁉︎をして過ごし、3階に降りた処で今日の探索を止めました。マップで行き止まりを探して結界を張り、テントを立てます。念の為二重結界にして人も魔獣も寄せ付けない設定にしてから、モリーノを呼びます。一人で食べるよりモリーノと一緒の方が美味しいもの。


 『モリーノ、額の宝石が大きくなって、キラキラが増している様に感じるんだけど?』と聞くと、ニコっと笑って『僕も成長してるんだよ!』と嬉しそうです。私の影に潜る事を覚えてよく潜んでいるそうです。その間は私の魔力を糧にしているので成長が早まったのだとか。私の作る料理を食べ過ぎてちょっと太ったかな?と思っていたのでしたが、違ったみたいです。


 『ええっ?私の魔力を食べてたの?でも、魔力が減った感は無かったけど?』と言うと、『ミスティーヌの魔力量は多過ぎるから気付かないだけ!普通なら怠くて活動が鈍る筈なの⁉︎』なんて言うんですよ!『モリーノ、私の守護聖獣様なんじゃなかったの?それとも私が守護する聖獣様だったのかしら?』と呆れてしまいましたよ。


 朝食を食べて、テントを片付けて結界を解くと、取り敢えず、集まっていたホーンディアなどを倒して、魔石とアイテムをインベントリに仕舞いました。モリーノは⁉︎さっさと影に潜りました。マップで魔獣や人の動きを確認しながら下の階を目指しましょう。


 3階では薬草なども採取出来るので、小まめにマップを確認しつつ採取しています。同じ薬草でもダンジョン産の方が効能が上がる事があるので、アラン父様達へのお土産に喜ばれると思います。此処に来る冒険者達の目的の多くは、倒した魔獣の魔石とアイテムなので、薬草を刈り尽くす勢いで採取しています。


 マップに赤い反応があるので辺りを伺うと、オークの群れに囲まれたパーティーがいました。観察すると、オークに立ち向かうには武器が心許ない気がします。魔法もそれ程強く無いみたいです。若い子が前衛の様ですが、指揮している⁉︎男性の采配が合っていない様に見えます。離れた処から姿を見せて『あなた達だけで大丈夫かしら?援護が必要なら助けるけど、どうしたい?』と声を掛けました。すると、女の子が『助けて!』と叫んで来ました。


 何時もの様にオークの顔に水球を纏わせ、窒息死させます。ダンジョンの中だから風の刃で首を落としても良いのですが、これ以上女の子を怯えさせなくても⁉︎と思ったので。オークが倒れ、魔石とアイテムが残ると、後衛の男性が拾いに走って来ましたが、当然触れません。『この野郎、横入りしやがって!さっさと触って、俺達に差し出せ!』と喚くので、男の態度に怒りを感じてスリープを掛けました。私が介入する前もコイツが戦っていたとは思えなかったけど、何様なのでしょうか!


 呆然と見ていた女の子が駆け寄って来て『ごめんなさい!ダムさんはオーク肉の依頼を受けていたので、これで依頼が達成すると安心したのだと思います。私が相談せずに助けを求めたばっかりに不快な思いをさせてしまい、ごめんなさい!』と頭を下げて来ました。ダムと呼ばれた男以外の3人はまだ冒険者成り立ての子供に見えます。


 他の2人も寄って来て、『ギルドで声掛けられて、ダムさんにパーティー組んでもらって連れて来られたけど、俺たち3人ではオーク1匹がやっとなんだ。5匹ものオークに囲まれて、ダムさんは後ろに下がっちまうし、もう死んだと思ったよ。』『ダムさんはDランクだから、オークなんて目じゃ無い。って言ってた癖に、俺たちを盾にしやがって、姉さんを押し出して後ろに隠れたんだ!』と憎々しげに見ています。彼らの装備を見ても、3階ではキツそうなのが判ります。


 取り敢えず、魔石とアイテムはマジックバッグに仕舞い、ダムは魔法で浮かせて上の階に運んでやる事にしました。ギルドで受けた依頼では無く、商人との直接交渉だと言うので、ダムとのパーティーを続ける必要は無さそうですが、彼女達3人だけではごねられそうですね。でも、私はこれ以上介入する気は有りません。甘い言葉を使う大人に頼る危険性を知る、良い経験になったと学習してもらいましょう。


 倒したオークの内1匹は傷付いていたので、その分だけ彼女に魔石とアイテムを渡して今後の行動を尋ねました。3人ともダムは信じられないし、商人との依頼もダムが取って来た物なので、ギルドでパーティーを解消してしまえば関わらないで済む。と、相談して決めたそうです。


 1階層までは付き合い、危険性が低くなった処で別れました。ギルドに駆け込み、今回の件を訴えれば、ダムが文句を言って来てもパーティーは解消出来る筈。と知恵だけは付けましたが。だってねぇ、オークの群れに女の子を押し出して、後ろに隠れていた男なんて許せないでしょ!私に対する言動にも腹が立ちましたし。ま、スリープを重ね掛けしたので、引きずって行っても後半日は起きないでしょうし、もう私は無関係ですから。


 彼女達と別れ、悩んだのですが、3階迄は転移で戻っちゃいました。もう一度探索する意味は無いですし、私は依頼では無く、楽しみで入っているだけですからね。さて、サクサクと進みましょう。


 オークやボアやディア種を数匹相手にしただけで4階に降りました。此処にいるシルクスパイダーはきっちり倒してアイテムゲットの予定です。ダンジョンのシルクは虹色に輝いて綺麗なのですよ。マリアナ母様に贈ったら喜ばれます。


 マップで索敵しながら、他の冒険者にかち合わない様に進みます。幸い、この階にはダムの様な腐った冒険者は居ない様ですね。赤表示は何回か見ましたが、どれも大丈夫そうなのでスルーして5階に降りました。ボス部屋の前には数パーティーが待っていたので、今日は此処でお泊まりします。

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