Lesson9 メイドは世界に誇るジャパニーズカルチャーだと思う
「おかえりなさいませ!ご主人様!」
「お帰りなさい、お兄ちゃん!」
こんにちは、アニメオタク兼アイドルオタク兼ボブオタクの一ノ瀬健介です。これまでのことをおさらいをすると金曜日に僕とエロゲロリコンオタクの渡辺があるメイドカフェのオタクのツイートをバカにしたのを見たアイドルオタクの広瀬が僕たちにブチギレ「お前らがメイドで楽しめなかったらお前らの欲しいグッズを一つ買ってやる、もちろんメイドは俺が奢るよ」という好条件をだされそれに食いついた俺たちはメイドに行くことになりまし。
ちなみに、もし俺たちが楽しんでしまった時の罰ゲーム的なのは「メイドさんと撮ったチェキを1ヶ月スマホの裏に入れる」というものだった。ただし、渡辺は広瀬を挑発したため「広瀬に毎日土下座」という過酷な罰ゲームが追加された。
そして今に至る。
扉が開くとそこには、メイド服を着た可愛い女の子と小学生の服を着た渡辺にドストライクであろう低身長な女の子が待ち構えていた。
俺と渡辺は、目の前の光景を理解するのに数十秒かかった。
「帰宅の予約をしていた、ひろちゃんです!」
しかし広瀬は戸惑う様子もなく『ひろちゃん』という面白すぎる日本語を巧みに使いスーッと中へ入っていく。きっとここのメイドカフェの常連なのだろう。
そして、ここから男のカッコつけたいプライドが全破壊される。
「お兄ちゃん!まずはお兄ちゃんの呼ばれたい呼び方教えて!」
「え?俺…?」
小学生のような服装を着た合法ロリメイドに渡辺は照れながら戸惑ったように答える。
「そうだよ!お兄ちゃん!昔みたいに名前で呼ばれたいな…」
「…っ!?」
メイドさんの一言で渡辺の何かが壊れる音がした。しかし渡辺はプライドが高いため言おうとしなかった。
「俺は名を名乗らない、お兄ちゃんでいいだろ…それだけで伝わる。」
「お前な…こんなとこでカッコつけてどうする…」
広瀬が不満そうに渡辺に言っていたが、正直ここまで貫けるのは尊敬できる。そう思っていた時メイドからオタク殺しの一言が放たれる。
「お兄ちゃん…私の名前忘れちゃったの?グスッ…私だけの…お兄ちゃんになって欲しかっただけなのに…グスッ」
そういいながらメイドさんは、小学生でもなくもはや幼稚園生がつけているような花形の名前バッジを指でギュッと渡辺の前に持ってて『みさき』という名前を強調させていた。しかもおまけに上目遣いだ。その瞬間
「っ…!?!?!?!?」
渡辺があまりの尊さに宙を舞い、勢いよく床に叩けつけられる。
「わ、渡辺!?!?」
俺はあまりにもびっくりし尊死しかけた渡辺に駆け寄る。渡辺は顔が完全に赤くなり鼻血をダラダラと流していた。
「ふふふ…落ちたな渡辺土下座とチェキの件忘れんなよ…」
広瀬がメガネを50回ほどクイッとし渡辺を見下すように見ていた。
「お、お兄ちゃん!?大丈夫?」
「大丈夫だ、みさき…それと、俺の名前は渡辺健太だ、だからその…けんたお兄ちゃんって呼んでくれ…」
メイドが駆け寄ると少しイキイキしながらも照れていた。もう完全に渡辺の情緒が狂っていた。
「わかったよ!けんたお兄ちゃん!」
「グハッ…」
渡辺は口から血を吐きそのまま机に突っ伏していた。普段妹もののエロゲしかやっていないロリコンにはこれを照れずに我慢するというのは無理すぎる願いだったのだろう。
そして俺の前には黒髪ボブの女の子、どうやらこの店は予約すると好みの女の子が選べるらしい。だから広瀬が俺たちの好みを選んできて勝ちを狙いにきたんだろう…だが、渡辺の分まで勝ってやる!そう思っていたその瞬間だった。
「あっ、お、お水…ごめんなさい少しかかっちゃいました…」
メイドさんが水をこぼしてしまい俺の服に少しかかった。メイドさんがそれを拭き取ろうとした時メイドさんなたわわなものがボインボインと俺の目と鼻の先で揺れまくる。
「ドジッ子巨乳おっとり黒髪ボブっ子水責め!?」
俺はあまりの興奮状態に突入しオタク独自の早口言葉を錬成してしまった。
「だ、大丈夫ですか?」
「あ、えへへ…だ、大丈夫ですよ…もう元気100倍…って感じで!」
「ならよかった…」
メイドさんが女神のような微笑み顔を俺に向けてきた。もちろん俺もそこで死んだ。
「じゃあ2人とも次はオムライスだよ!」
「「え?まだあるのか?」」
この時点で俺と渡辺は十分満足していた逆にこれ以上受け取ったら死んでしまうという域に突入していた。
「けんたお兄ちゃん描いて欲しいのある?」
「あ、あのご主人様なんて書けばよろしいでしょうか?」
みさきちゃんと俺を担当しているボブのメイドまゆちゃん(名前は広瀬から聞いた)が俺たちにガツガツと近づいてくる。
「えっと、じゃ、じゃあお兄ちゃんな、なんちゃって…」
「じゃあ俺は、、、ボボ!?(ヒロインがボブの女の子しかいないアニメ)のスイカくん(スイカの妖精)で…」
「わかった!けんたお兄ちゃん描くからちょっと待ってて!」
「スイカくんですね…私もボボ!?好きなので嬉しいです…」
そういうと2人はケチャップを取りに妖精さんの部屋(厨房)に消えていった。
そして束の間の休息が訪れた。
「まて一ノ瀬俺まだ生きてるか」
「渡辺から夢じゃないよな…?」
渡辺は冗談を受け入れてくれたこと、俺は相手がボボ!?を知ってくれていたことにおおいに喜んでいた。
「2人ともこれがメイドの楽しさだよ…」
そういい広瀬がメガネをクイッとあげるとメイドさんが戻ってきた。
「みてこれ!けんたお兄ちゃんにそっくり!」
「うへへ、そうだねぇ…」
「あ、ご主人様ど、どうでしょう?」
「んへへ、すごいかわいい…」
俺もけんたお兄ちゃんももうにやけることしかできなかった。
そして最後の難問、チェキ撮影が待ち構えていた。
「けんたお兄ちゃんハートマークでとろ!」
「んへへ…いいよ…」
けんたお兄ちゃんこと渡辺はニヤニヤしながらハートマークを作った、そして出来上がった写真を見ると
「あー!みさきちゃんグッドにしてる!!!なんで?」
渡辺はすこし頬を膨らませて少し怒った様子だった。
「えーだってけんたお兄ちゃんにまたきて欲しいからって…次来てくれたらハートマーク作ってあげてもいいかなって…」
そういいモジモジしながらみさきちゃんは渡辺を見上げた。
「…っ!?」
「やめて!けんたお兄ちゃんのライフはもうゼロよ!」
広瀬が笑いを堪えながらノリノリで突っ込んでいた。
そして俺はハートマークが気恥ずかしかったのでチャリで来たのポーズで撮ってもらい店を後にした。
「どう?2人とも楽しめた?」
「「恥ずかしながら…」」
俺と渡辺はメイドをバカにしたことを思い出し下を向いていた。
「もう!顔あげて!罰ゲームのことはいいから!」
広瀬は俺たちの方をポンポンと叩き笑顔でそう言った。
「え?いいの…?」
「で、でも…」
「いいよ!その代わりまたみんなで行こうね!」
「「ひ、ひろせ!!!」」
そういい俺たちは駅前で男1人に抱きつく男2人という謎めいた光景を生み出し多くの通行人にガン見された。
2話に分けてのメイド回でした!いつもより長いですが読んでいただきありがとうございます!感想などお待ちしております!
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