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+2 誰が一番上ですか?

理事長「面白い子は、なかなかいないなぁ。」


風「みんな、緊張してんじゃないの?」



4人目の面接を終えると、理事長は、準備体操をして、体をほぐしていた。

僕は、理事長が準備したペンギンの着ぐるみの中で、依然待機して面接の様子を伺っていた。


ぬいぐるみは、ほとんどが胴体で占めらており、足が先っぽについてる程度で、

着て歩くと、ほとんど先には進まない。


これなら、外から見ても、巨大なペンギンのぬいぐるみとしてしか

見なされないだろう。


現に、今までの4人は、僕のほうに何度か視線を向けたけれども、

置物として判断したのか、それきり、気にしなくなっていた。


多少不自然だけれど、面接中でそれどころではなかった

というのもあるかもしれないけれど。。


理事長「誰か、ぬいぐるみに、ふれてくれる人はいないかな?」


風「僕としては、このままばれずに、終わりたいんだけど。」


それはつまらないなぁ、と独り言のように呟くと、

体操を終えた理事長は、次の面接のため、席へとついた。


理事長「次は、、、鈴宮 識穂しほさん。鈴ちゃんの姪っ子さんか。

よし、期待しよう!」



僕は粛々《しゅくしゅく》と、合格祈願をしておこう。


子供たち(邪魔してる気がするんだけど、)


凛音(癒し要素とも言えるよ。)


子供たち(風ペンギン!)


トントンと、ドアが振動し、小さなノック音が、鳴り響いた。


理事長「どうぞ〜。」


識穂 《しほ》「失礼します。」


識穂しほ は、入ってくると、すぐさま、、あのー、と手を挙げて理事長に質問した。


理事長「何?」


識穂 「何で、ここに、巨大なぬいぐるみを置いてるんですか?」


理事長「私の趣味よ。よかったら、触る?」


触りなさい、と目が訴えかけていた。


そんな理事長の意図を汲んだわけではないだろうが、、

識穂 の目も、別の輝きで満ちていた。


識穂 「、、うん。、、」


識穂 は、ぬいぐるみの側にやって来ると、お腹の部分を押して、

もふもふ、と弾力を確かめていた。


すると、識穂 は首を大きく傾げて訝しげな表情を見せた。


識穂 「中に、誰かいる。?。」


『パーンッ』


突然、理事長の携帯から、耳をつんざく大音声が鳴り響いた。


識穂 「??」


理事長「ふう、出てきていいよ、。」


僕は、ぬいぐるみの中で体をもぞもぞと動かし、ペンギンから分離した。


識穂 「風お兄ちゃんは、こんな所で何をしてるの?」


風「識穂しほ は大丈夫かなーと思って、見守りに。」


識穂 「その気持ちはありがたいけど、邪魔だから、帰っていいよ、。」


相変わらず、言葉に温情の欠片もない。


残念だけれど、ここは、逆らわずに、素直に立ち去るとしよう。



僕が2人を残して、、部屋を出ようとすると、



識穂 「これも、持ってって。」




そのぬいぐるみは僕が持ってきたものじゃないんだけれど、、。


理事長「私の部屋に置いといて。」



渋々ながら、僕はぬいぐるを抱えて部屋を去った。



ぬいぐるみを抱え、理事長室へと向かう道中、

今朝、出会った少女が、窓越しに空を見上げていた。


視線は真っ青な空を見上げるばかりで、こちらには気づいていない。


風「よっ。」


後ろから声をかけられると、彼女は振り返り、

巨大ペンギンと対面した。


一瞬戸惑ったものの、すぐに、少女は

僕が見える位置へと立ち位置を変えた。


凛音「あのっ、今朝は、、ありがとうございました。」


風「あぁっ、うん。 、、 そっちの面接はこれからなんだよね?」


凛音「 、、は 、はぃっ。」


瞬きをしつつ消え入りそうな声音を発した。


風「大丈夫?」


凛音「、、、まぁ、はぃっ、、。」


風「面接、不安?」


こくり と少女は、ゆっくりと頷いた。


風「問題、です!」


凛音「えっ、。」

いきなりの展開についていけてない様子だったが、僕は構わず、続けた。


風「名前を呼ばれ、部屋に入ると、

目の前にはペンギンの着ぐるみをきた面接官が!


①気にせず席に着き、そのまま、すすめる。


②一旦扉を閉め、不審者がいる と誰か人を呼んでくる


さあ、お答えください。」



想像しやすいように、ペンギンのぬいぐるみを少女の目の前に近づけると

少しして、彼女の微かな笑い声が聞こえた。


凛音「そんなふざけたこと、そもそも誰もしませんよ。」



子供たち(いたね。。。)


凛音(そうだね、、、。)


表情を見てみると、笑って気持ちが和らいだのか、

穏やかな顔つきをしていた。


凛音「やるだけやってみることにします。」



風「、。。うん。。、 、、。



じゃっ、」


凛音「はいっ。」


彼女とはまた出会えるのだろう。


僕は、そう確信し、別れを告げるのだった。


凛音(2話おしまいです)












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