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嫌な予感を胸に抱きながら、
職員室へと向かう。
職員室のドアの前に立ち、
何とも言えない気持ちになっていく。
(大丈夫!今回もうまく行くよ)
と自分に言い聞かす。
ドアに手をかけようとした時、
中から話し声が聞こえる。
『だから、言ったじゃないですか!問題が起きますよと!』
その声の主は、生徒指導部の田中先生だった。
気合いを入れて職員室のドアを開けた。
『失礼しま〜す』
と入るなり、
田中先生がもの凄い勢いで
こっちに迫ってくる。
『君は!誰かに漏らしたのか?朝、廊下に張り紙は見たのか?』
と怒りがひしひしと感じるくらいの剣幕で聞いてきた。
俺は思い当たる人物はすぐに
出てきたが、疑いたくないと思ってとっさに嘘をついた。
『誰にも話してません!』
と言うと、
『嘘をつくな!おまえ以外居ないんだよ!』
と凄い迫力で先生が言う。
『自分が言ったと言う証拠あるんですか?』
と聞くと先生は黙り込んでしまった。
そこに校長先生登場!
『おふぉん!智也君と言ったかな?』
『はい…?』
『黙っていようとは思っていたのだけど、このような事になってしまったから困っているんだよ。』
『僕本当に誰も言ってないです!』
『それはどうでも良いんですよ。問題は、このことが周りに知られてしまった事ですよ!それで考えた。君をこれから我々の手助けしてもおうと!』
『それは、どういう意味ですか?』
『簡単な事です。この事実を発表した物を発見してもらおうと!断れば、退学処分になりますが』
と、校長が話してきた。
俺はもちろん退学になりたくなかったので、そくこの答えを!
『やります!』
と答えると校長は満面な笑みで『話はまとまりましたね♪ふぉっふぉっふぉ』
と校長室に戻っていった。
それを聞いていた
田中先生は
あっけに取られた感じで
『もう教室戻っていいぞ』
と言ってきた。
俺は
『わかりました。ありがとうございます。』
と言って職員室から出て行った
歩美の視点から書きますのでご了承下さい