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恋の行方

彼女の顔が、真っ直ぐ見られない。

唯の足下に視線を落としたまま、亮は体に浮き上がる熱に耐えてじっと待つ。












一時間がたったのか、それとも一分もたっていなかったのか。熱に浮かされた亮の頭を、少女の声が現実に引き戻した。

「あの…それって、お付き合い、しよう、ってことだよね…?」

切れ切れに紡がれる唯の言葉に、彼女の一挙一動に、亮の心が揺れ動く。

もはや上手く声を出せる自信がない。亮は無言で首肯した。



「えっとね、私そういう経験ないから、その…今まで通り、文研部で一緒に頑張っていきたいの」



唯の言葉が頭の中でなんどもリフレインして。

(おれ……ふられたのか?)

文字通り。亮は盛大に玉砕したのだった。


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