魔法について
【魔法の正体】
魔法とは、空気中に存在する【魔素】という無害な空気のような物質を体内の【魔力転換器】でマナに転換し、そのマナを用いて術者の意思を世界に顕現させるものである。そのため、未熟な術者や感情的な術者は魔法が漏れやすい。これは俗にいう魔力暴走であり、未熟な術者の証とも言える物である。魔法は術者の意思を世界に顕現するものであるが、本来起こりえない現象(炎が凍る、明らかに好意を持っていない対象に好意を持たせる)は起こりにくく、それを起こすためには術者の高度な技量が要求されるが、本来は邪道とされており、実行するものはほとんどいない。また、そのような行為は罪には問われないが、悪質であれば【管理者】が処罰を行う場合もあるので、実行する場合は注意が必要である。
【管理者】
文字通り魔法を管理する者であり、魔法を悪事に用いる者や、正道を外れた者を処罰するために存在する。そのため、基本的にはある程度の戦闘能力を持つ者がなることが多い。
【魔素】
基本的には無害な物質であるが、強力な負の思念などが残留している場所では有害な物質となる恐れもある。尚、科学的にも魔法的にもこの物質は研究されているが、未だその正体は謎のままである。
【魔力】
魔素を体内の魔力転換器で転換したもの。転換された時点で、他者の魔力とは異なる性質を持つこととなり、基本的には他者の魔力と混同することは不可能である。
【魔力転換器】
ある程度の知能を持つ生物なら備えている体内器官。よって、魔法を使うことができる生物も多く存在する。
【術者の実力】
一般に術者の実力は次の項目によって判断される。
・構築速度
・魔力容量
・魔法抵抗力
・魔力圧縮率
・魔素転換器の転換効率
・各属性、各系統との親和性
【構築速度】
魔法を使うための術式を体内に構成する速さを構築速度という。基本的に魔術は内で構成されるものであるが、儀式魔法や刻印魔法など、外で構成する術式も存在するが、それらの術式は基本的に速さを度外視しているものであるためここでは除外されている。
【術式】
魔法を使用する際に必ず構成しなければならないもの。内に構成する際は、起こしたい現象をイメージすることでも可能であるが、外に構成する際は、幾何学的な模様と多種多様な文字(文字の種類は多ければ多いほど術式の効力は増すが、難易度も上昇)で描かなければならない。
【魔力容量】
体内にどれだけ自分の魔力を蓄えられるかという数値。基本的には多ければ多いほど良い。しかし、他者の魔力を利用するための魔法も存在するため、危険度もそれに応じて上昇する。