転職!・・・したい
■所々に尖った意見や表現が見受けられても生温かく見守ってください。
■主人公は人格者ではありません。鬼畜残酷な行為もあるかもしれませんのでご注意ください。大切なものは家族のみです。
シィリエですこんにちは。スキルポイントも貯まっていたのでスキル取りました。
名前 シィリエ «銀色の月»
種族 ハーフエルフ
職業 狩人
年齢 15
・スキル
弓Lv12 貫通矢 二矢 一発必中
剣Lv1
槍Lv1
盾Lv1
弓精霊Lv12 クイック ホーミング
盾精霊Lv7 シェル
杖精霊Lv7 クイック
剣精霊Lv1
槍精霊Lv1
火魔術Lv7 火矢 火炎弾
水魔術Lv8 水矢 水球
氷魔術Lv4 氷矢
光魔術Lv2 光矢
・スキル
裁縫Lv8 連縫
木工Lv8 線切り
・スキル
遠矢 野駆け 登攀 俊足 忍び歩き 回避 解体 目くらまし
集中 鷹の目 隠れる 魔素消費減少 魔素治癒力 魔物知識
精霊の友
«転移の精霊 レテ»
ーー rank B++
一度行ったポータルに移動できる。人々の願いによって生まれた精霊
«精霊弓 ユエ»
攻撃力112 rank C+
中級精霊の弓
«精霊盾 シール»
防御力185 rank A
上級精霊の盾
«精霊杖 ロー»
攻撃力107 rank C++
中級精霊の杖
«精霊剣 モア»
攻撃力136 rank B+
中級精霊の剣
«精霊槍 ピア»
攻撃力160 rank B++
中級精霊の槍
≪火蜥蜴のフレアワンピース≫
≪火蜥蜴のケープ≫
≪火炎のブレスレット≫
剣と槍と盾のスキルです。盾、もっと早くに取っていればよかったね。剣と槍はモア君とピアちゃん用です。
そして『登攀』。”竜の爪痕”や帝国軍を襲撃するときにあった方がいいなーと感じたので取りました。
さて本日は何をするかと言うと───転職です!
いや。仕事はやべぇけどそっちじゃない。ゲーム内”転職”。
妹たちからの情報によると一定のレベルになれば転職ができるらしいんだよね!
うん。超えてたわ。
ということで神殿にやってきました。
「選べる二次職業は”暗殺者””追いはぎ””殺戮者””闇狩人””虚霊使い”ですね。どれになりますか?」
「やだよ」
おかしいなぁ・・・何かがおかしい。
そんな後ろ指をさされるような職業になんてなりたくない!まっとうな日の下を歩ける職業がいい!
となるとたぶんあれですね。
カルマ値という隠しパラメーターです。
「あなたの免罪料は127万5000Gですね」
「ほぎゃぁ」
1275カルマ値。貯まりすぎじゃない?なんか町の衛兵が「あれは犯罪っ・・・いや”銀色の月”か」とか言いながらすれ違うはずだよ。犯罪者一歩手前じゃないかっ。
あれかな、帝国軍兵士を襲撃したせいかな?イベント開始前に攻撃しまくってたからなぁ・・・軍人や町の衛兵を攻撃すると悪人になりやすいって誰かが言ってた。
しかし今のお姉ちゃんはお金持ちである。免罪料だって払えるのだ。
「では選べる二次職は”狙撃手””強襲者””精霊手””精霊遣い””翻弄者”です」
よくわからないのがいくつかあるな。
ちょっとレテに頼もう。
お願い。うんうん。ありがとう。
狩人の上位職が”狙撃手”。これは弓のレベルが高いから出てきたものだ。
”強襲者”は背面クリティカル、急所クリティカルを一定回数こなせば出てくる。
”精霊手”は武具精霊のレベルが高ければ出るもの。
”精霊遣い”は精霊の合計レベルが高ければ出る。
そして”翻弄者”は起伏の激しい行為・・・金持ちから貧乏人とかピュアピュアから極悪人とかを繰り返すような人に出るらしい。
翻弄者はないな。
しかしなるほど、行った行為や育ったスキルによって上位職が出るタイプのゲームだったか。
レベルを上げれば自然と上位の職業になれるゲームではないらしい。
なら三次職のために二次職を選ばなくていい。好きなことをしていれば自然とそれに対応する職業につけるのだろう。
選択としては”狙撃手”か”精霊手”かなぁ。
精霊手が気になるっちゃなる・・・なるな。
精霊手でいいか。
「精霊手でお願い」
「はい。では転職料20万Gをお納めください」
「は?」
ないよ!今持ってったでしょ!
稼げる時は一気に稼げるけど、ない時はいつまでもない。何かに翻弄されてるようだね。
ぐぬぬ。
20万か。これはなかなか難しい。
またサラマンダーを狩りに行こう。
「よし、一気に攻めるぞ!パワーを槍に!トライアングルアッタック!!」
「いいですとも!」
ズバーン。
今日の”竜の爪痕”は人が多い。イベントがあったために人が多く集まり狩り方が確立された。
ゲームなのでみんなとワイワイ遊べるのも楽しいのか、イベント後も人が途切れずに狩場として定着してしまったらしい。
うーん、ここで一人で誘導して時間をかけて狩りできるかなぁ・・・できたとしてもサラマンダーの攻撃がそれて迷惑かけそうだ。
サラマンダーはあきらめました。
カイナ町に戻って考える。北か、南か、それとも東か。西はいいや。帝国領内で兵士に会うと気まずいし。好感度が悪さすると血で血をあらう闘争がいつまでも終わらなくなりそうだし。
「そういや魔王がいるんだっけ。GMが言ってたな。どこにいるのかな。すいませーん」
「あん?魔王?南の砂漠の先にいるって話だぜ。それよりこいつをどう思う・・・?」
商売人の商品解説を無視して話を切り上げる。なるほど、南か。
「北に行こうっと」
また人が多いとやだし。
カイナ町の北は森になっている。
リスが木の実を投げ、タヌキが人に化ける。
「50点。やりなおし!」
村人に化けたタヌキにはしっぽがあった。まぁスタート地点から近いマップではこんなものだろう。
タヌキを倒しつつ時折マップを確認しながら進む。タヌキは一撃だ。というかダメージで3桁のダメージが出るようになってしまい大抵のモンスターが一撃である。ゴーレムとかサラマンダーくらいじゃないと耐えられない。
「こうなるとアクセサリーは固定値上昇のよりも倍率上昇系のが欲しいけど。そういうのはガチャ品なんだよね・・・」
ガチャ品は長く使えるようにステータスとか余ダメージに対して倍率で上昇する装備が多い。
火炎のブレスレットで火属性ダメージを+8するよりも魔法のブレスレットで魔法ダメージを5%上昇してくれた方が恩恵が多いのだ。
でもガチャはしたくない。あれは悪い文化。
ゲームを楽しませてもらっているのでご祝儀として1梅子してもいいのだけど、パッケージ代もかかってるしなぁ。しばらく見送りで。
「お、ちょうちょだ。相変わらず攻撃してこないな」
森の蝶々は敵対エネミーを示す赤ポチなんだけど、近づいても攻撃してくる様子がない。
こちらが攻撃しないと動かない非アクティブモンスターかな。
「ついてってみるか」
ふよふよとさまよっている蝶々の後をコソコソとついていく。
ちょうちょとようじょの違いは、触ると粉がつくのがちょうちょ。触ると前科がつくのがようじょ 。
うまいこと言ったのは誰なのか。わたしは女性なので触っても平気だね!
蝶々は泉に到着して付近の花にとまった。
泉、何かアイテム採集のできる場所かな?
たぶん薬師とかのアイテムが採れる場所だろう。気にしなくてもいいかな、と思いきや手にしていたユエが震えた。たまにユエはこうして何かを教えてくれようとする。
泉と言えば精霊か。
泉の水を飲むと小さな精霊が現れた。井戸の時とは違ってとても小さな精霊だ。ユエはそれを吸収する。
«精霊弓 ユエ»
攻撃力112 rank C+
中級精霊の弓
・・・変わってないな。ランク上げ用の精霊がいる場所らしい。フィールドで精霊用の採集ができるポイントってことだろう。
初期ならこうした場所で地道にランクを上げてね、ってことか。ふーん。
■津田梅子さん 2024年7月から実装される新5000円札の絵柄の人。文を書いている最中はまだ一葉さんの時期である。
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