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交二色の奇跡

むかしむかし、この世界には天を衝くような二匹の偉大な龍がおりました。

一匹は、万物を焼き尽くす業火を纏い、太陽のように燃え盛る赤龍「アカ」。

もう一匹は、地を潤す清流を湛え、深海のように静まり返る青龍「アオ」。

火と水。決して交わることのない相反する属性を持つ二匹でしたが、ふとした運命の悪戯か、あるいは世界の意思か、二匹は深く愛し合うようになったのです。

龍を神と崇め、その庇護のもとで暮らしていた人間たちは、対立するはずの二匹の愛を優しく見守りました。

そしてある時、奇跡が起こります。

赤の情熱と、青の冷静。二つの血が混ざり合ったその時、生まれたのは紫ではなく、至高の輝きを放つ「金の卵」でした。

やがて卵から孵ったのは、小さな、しかし太陽よりも眩しく輝く金色の幼龍。人間たちはその幼龍を、畏敬の念を込めて「ゴルド」と名付けました。

「ゴルドは世界に永遠の光をもたらす龍神となるだろう」

人間たちはそう信じ、アカとアオと共に、ゴルドの誕生を心から祝福しました。世界はこれ以上ない平穏と幸福に包まれていたのです。



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