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嘘とお願い

うーん...周りが騒がしい...それに、身体がだるいな...昨日の記憶も曖昧だし。


気がつくと俺はベットの上で寝ていた。


「流輝様!お目覚めになられたんですか!

すぐにお館様にお知らせしてきます。」


ん?メイドがやけに慌ただしいな...。

何かあったのか?


そんな事を考えていたら流輝の父親である海斗と母親である心音が入ってきて、流輝の所に向かって走って流輝の元まで寄って抱き締めた。


「ふぇ?」


「大丈夫だったか?流輝。

書庫が何者かに魔法で爆破されていた。

流輝を殺そうとした輩は今全力で探っている。

そんな事より流輝...お前が生きていて本当によかった。」


「本当に心配したわよ、りゅうちゃん...。

生きていて本当に良かった。」



書庫...爆破......魔法...あっ、思い出した...俺、昨日間違えて書庫で魔法を撃ったんだった。

まぁ、誰かがやっている事になってるし...黙っていよう...。

てか、お父様とお母様泣いてるじゃん...悪いことしたな

お父様、お母様、ごめん。


「う、うん、僕は大丈夫だよ。

怪我も無かったし...。」


うん、ボロが出ないように口数は減らしておこう。


「いや流輝、お前は大怪我していたんだぞ?

回復術士が居なかったら多分お前は死んでいただろう。」


ヒェェェェ、マジかよ...。

俺、もしかして自分の魔法で死にかけた?

やばいな...自重しようそうしよう。

っと、そんな事より俺はお父様にお願いしなくちゃけいけない事があるんだった。


「ね、ねぇお父様、僕魔法を使ってみたい!

あと、剣術も!」


俺はこの機会にお父様に頼んでみる。

当然、何故だ?と聞かれるだろう。

だか、理由はちゃんと考えた。


「ふむ、何故そう思ったんだ?」


ほら来た。


「えっとね、今回は回復術士さんが居たから良かったけど、居なかったら確実に僕は死んでいたと思うんだ。

だから、一人の時に命の危険がある程の怪我をした時に治せたらいいなと思ったから。

あと、攻撃魔法も覚えたい、攻撃手段が無かったら、誰かに襲われた時があっても戦えないから。」


良し!我ながら完璧な理由だ。

さぁ、どんな答えを返してくる!


「ふむ...良いだろう、流輝には専属の魔法使いを付けてやろう。

で、剣術の事だが...あと、二年は待て。

お前はまだ三歳だ、剣を持ち上げる筋力がない。」


なるほど...確かに今の自分では木刀も持ち上げられないな。

ここは、我慢しときますか。


「ありがとうございます、お父様!

お父様大好き!」


「おぉ!父さんも流輝のこと好きだそ。」


「ねぇ、りゅうちゃん、ママは?ママは?」


「勿論お母様も大好きだよ。」


満面の笑みでそう言ったらお母様が滅茶苦茶喜んでる。

というか気になったんだけど、書庫ってどうなったの?


「ねぇお父様、書庫はどうなったの?」


「.........。」


ありゃ?黙っちゃった...。

もしかして、結構やばい事になってた?


「えっとだな...書庫は...跡形もなく無くなったよ。」


あっ、ごめんなさい...お父様...。

それやったの俺なんだ...。


「貴方...過ぎたことなんだからあまり気にしないでね。」


お母様もごめんなさい...いつか、この借りは返すからね......。



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