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JR神戸線  作者: はやはや
3/6

おばあちゃん(A駅、S駅間)

 人によく話しかけられる。老若男女。日本人外国人問わず。

きっと、コイツは話しかけても無碍むげにはしないだろう、と思われているのだと思う。



 十年程前、普通電車に乗っていた時のこと。快速の乗り換え待ちで普通電車は、A駅でしばらく停車していた。

 私の隣に一つ空けて、おばあちゃんが座っていた。八十代くらいの方だったと思う。

 案の定、おばあちゃんは私に話しかけてきた。別に迷惑ではないので返事をした。

 話を聞くうちに、おばあちゃんは私と同じ、S駅まで電車に乗るようだった。

 当時S駅は、駅舎の建て替え中だった。

「S駅もねぇ、今綺麗にしてるからねぇ」

「そうですねー」

 当たり障りない返事を心がける。

「完成まで結構時間かかるみたいねぇ。出来上がるまで生きてるかわからないけど」

 あやうく「そうですねー」と言いかけた。

「そ……」と言った時に何とか踏み留まった。セーフ。

 何と返事したのか覚えていない。



 私は雑談が苦手である。くだんの、おばあちゃんとの会話の場合、どんな返答が望ましいのだろう。


 「そんなことないですよ。きっと生きておられますよ」

 変に望みを与えるのは違うと思う。


 「そうですね。この先、何があるかわかりませんしね」

 近いうちに逝去されるのを匂わせるのも違うと思う。


 誰か答えを教えてください……

 

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