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救い

俺は彼女に言われたとおり奥へと向かった。


暗い洞窟の中だからか自分の足音が妙に響く


「……はぁ…。薄々はああゆうことなってると思ってたけど、キツいな…。」


正直かなり参っている。あそこまで生々しいとクラッとしてしまう。

あの時吐かなかったのが不思議だ。


「お、灯りか」


遠くにボヤーっと光のが見えるあれが言われた場所なのだろう。


中には縛られた人々がいた、老若男女である。

まだ運ばれてない女性や、食用の男性というところか。


拘束をそれぞれ外してやる。


皆それぞれ、お礼を言って手伝ってくれる。

人数を数えると17人。


男6人。女11人だ。


冒険者っぽい人や、普通の服装をしている人もいる。


「じゃあ、皆さん。外へ戻りますが……繁殖室の女性の所によってから行きます。よろしいですか?」


皆反対はなかった。

幸いにも歩けない人は居ないようだ。


部屋にあった松明を灯りに道を戻る、繁殖室が近付いてくる。


中を覗きながら声をかける


「皆さん戻って……!?」


赤い


部屋は赤く染まっていた女性たちは動かない。


「なん…で……?」


膝から崩れ落ちる。


後ろにいる人たちから小さい悲鳴が聞こえる。


「まさか…あんたがこれを?」


「違う…さっきまで…生きてて…動けないから…待ってるって…!」


冒険者風の男は青ざめながら聞いてきた。


少し奥にに赤毛が見えた。


彼女だ。


そばに向かうと手には血に濡れたナイフ。


首から流れる赤黒い血が彼女の赤毛を染めていた。


周りをみると、女性はナイフや包丁け剣を手に持っている。ゴブリンの持ち物なのだろう。


彼女の顔を改めて見る。


苦しみは無く、安堵の表情。


「……っ!救われたって……!こうゆう事かよ……!」


涙が頬を伝い、彼女赤い前髪に落ちた。


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