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サタン・ブレイバー  作者: たしぎ はく
三役が決定するまでの道のり
10/22

十話:スキルについて


 これだけファンタジー色出しながら今回でやっとそれらしいのが出ます。


 今まで何やってたんだ! というと、小暮さんと翔が延々と駄弁ってただけです。


 調停者が決まったら、段々とシリアス及びバトルも出てきますが、基本は小暮さんいじりがメインです。


小暮「ちょっと!? なんであたしばっかりがいじられるのよ!?」




「そんなところにあたしが住んでも―――というか入っても大丈夫なの?」

「大丈夫大丈夫」


 ドアノブにかけていた手を離し、振り向く。


 そして小暮さんの目の奥を覗き込むようにしていう。


「俺、小暮さんは悪い人じゃないって知ってるし。信用する」

「昨日あったような人を信用するって、品野くんって結構すごいよね…」

「ああ、勇者になったことでさ、勇者のスキル『審眼』を使えるようになったんだ」


 『審眼』。


 相手の目を覗き込んだらその人が悪人かどうか、また、過去に犯した罪が見えるという代物だ。


 このスキルの結果は色でわかる。瞳の奥の色が見えるんだ。


 小暮さんは純白。


「ここまで白いと逆に悪い人に騙されちゃいそうでお母さん心配」

「そんな心配結構よ!」

「うん、まあ、というわけもあるけど、それ以前に、俺一個人として小暮さんを信用してる。小暮さんはいい人だ。俺が保証する」

「……そんな、面と向かって言われたら……!」


 何か言ったような気がするけど、多分気のせいだろう。聞こえない。


「あれ、どうしたの小暮さん。顔真っ赤だけど。やっぱりまだ怒ってる?」

御主人様マスター。ここは熱があるのか、と心配する場面ではないでしょうか」


 今まで沈黙を保ってぼーっとしてたケイトが口を開いた。


「そうか。――――というかケイト、俺のことは翔でいい。御主人様マスターはなんかくすぐったい――――小暮さん、熱?」


 小暮さんの額に手を伸ばす。一瞬ビクッと体を震わせたものの、おとなしくされるままな小暮さん。


「うーん、熱、はないような」

「べ、別に熱なんかないわよ! ちょっと……そう、品野くんに突っ込むことが多すぎて疲れただけで!」


          ☆☆☆


「ふう、疲れた」

「お疲れ様」

「まあ、家を壊してるからね、これぐらいはするさ」


 小暮さんの家と俺の家を往復し、やっとすべての荷物を運び終わった。


 女の子だから仕方がないのか小暮さんだから荷物が多いのか、荷物を運ぶだけで一時間ぐらいかかってしまった。


「思考を口に出してるわよ? ……わざと?」


 小暮さんがジト目で睨んでくる。


「まさか」

「じゃあなんでそっぽを向いてるの?」

「あれだよ、ちょっとケイトの胸の発育具合が気になって」

「どうせあたしは貧乳ですよー!」

「小暮様。……ドンマイ」

「ケイト、おまえ、たまに俺が思いつかないこと言うよな…。気に入った!」

「なんで今の会話の流れで!?」


 とまあ、それはさておいて。


 ポケットから携帯を取り出して、コール。


 Prrrrrr―――――





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