ルンペルシュツルツキンのおくりもの
おしろのにわで、おちゃかいがひらかれました。
そくひティツィアーナのなまえでひらかれたおちゃかいには、くにじゅうからたくさんのひとびとが、あつまります。やまいからかいふくしたおうひさまも、さんかしていました。
きょうはあつまってくれてありがとうございます。
ティツィアーナがひとびとに、おれいをいったときでした。
やくそくのじかんだよ、ティツィアーナ。
だれもみたことのないほどに、うつくしいせいねんが、ティツィアーナのまえにたったのです。
ようせいルンペルシュツルツキン。
ティツィアーナが、せいねんをみあげていいます。
わたしはあなたのたのみをきいた。こんどはあなたが、わたしのねがいをかなえるじかんだ。
いっしょにおいで、ティツィアーナ。
そくひさまが、さらわれる。
きづいたひとびとがさわぐのを、とめたのは、ティツィアーナのこえでした。
よいのです。
ティツィアーナはほほえんで、せいねんのてをとりました。
ルンペルシュツルツキンのくれた、おくりもののおかげで、このくにはすくわれたのですから。
さようなら。
ティツィアーナのことばとともに、ティツィアーナとせいねんは、まぼろしのようにきえてしまいます。
その、あしもとには、いちりんのあかいはな。
ティツィアーナとともに、いずみのまわりをさがしまわった、おしろのメイドがきづきます。
あれは、はやりやまいのくすりになる、はなです。
そうして、ひとびとはきづきます。
ティツィアーナは、ルンペルシュツルツキンにたのんで、くにをすくったのだ。
そしてそのだいしょうに、じぶんをさしださなくてはいけなかったのだ。
なんてじひぶかい、そくひさまだろう。
ひとびとのなかには、かんどうのあまり、なみだをこぼすひとまでいました。
おうひさまが、あかいはなにてをのばし、いいます。
わたくしたちは、ティツィアーナのことを、そして、ルンペルシュツルツキンのおくりもののことを、けっしてわすれてはいけませんわ。
そうしておうひさまは、あかいはなをそっとなでました。
そのすがたは、そくひティツィアーナのこうせきとして、かたりつがれ、やまいをなおすあかいはなは、ルンペルシュツルツキンのおくりものと、よばれるようになりました。
うつくしいむすめ、ティツィアーナのおはなしは、ここでおしまい。
ルーンにさらわれたティツィアーナは、なをすて、ただのティツィとして、あいするひとのとなり、いつまでも、しあわせにくらしました。
拙いお話に最後までお付き合い頂きありがとうございました
最後すこし駆け足になってしまい申し訳なかったですが
無事タイトル回収出来て良かったです
……実はこれ、元々童話祭用に考えたお話ではなかったのですが
内容を削り、マイルドにして、童話風に仕立ててみました
そのうち童話でない方も上げるかもしれないので
機会があればそちらもよろしくお願い致します
では
読んで下さったあなたさまにも、優しい奇跡が起こりますように




