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【歴史ランキング12位達成】令和の人斬り 《天誅》 生れ変った岡田以蔵  作者: 虫松
『令和の人斬り外伝 ⚔ スペイン血風録』

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第20話 伊藤美香の救出

そのころ同じビルの地下深く。


非常灯だけが赤く点滅する通路。


鉄と硝煙の匂い。


オリビア、カルメン、アレハンドロは伊藤美香を追ってさらに奥へと進んでいた。


「まだ下よ……地下二層。」


カルメンが歯を食いしばる。


次の瞬間――


角を曲がった瞬間に銃口。


ダダダダダッ!!


壁が砕ける。


「伏せて!」


アレハンドロが前へ出る。


銃弾の間を縫うように滑り込み、敵の足首を刈る。


一人目、転倒。


その銃を蹴り上げる。


空中で掴み、至近距離で二発。


バンッ、バンッ。


次の敵がナイフで突進。


アレハンドロは銃を捨てる。


近接格闘術。


腕を外側へ払う。


肘で喉を潰す。


体を回転させ、首を抱え込み――床へ叩きつける。


ゴンッ!!


動かない。


「進め!」


オリビアが駆ける。


だが背後から傭兵が抱きつく。


「離せ!」


肘打ち。


かかと落とし。


振り向きざまに太腿の内側へナイフ。


シュッ!!


血が噴く。


だが敵は軍人。


痛みに怯まない。


拳がオリビアの頬を打つ。


「くっ……!」


その瞬間――


赤い影が割り込む。


カルメン。


双短剣。


片手で敵の顎を掴み、もう一方で鎖骨下へ深く刺す。


「妹に触るなッ!!」


引き抜き、返しで喉。


血が壁を染める。


奥の防火扉が開く。


さらに五人。


フル装備。


ショットガン。


至近距離。


ドンッ!!


散弾が壁を抉る。


アレハンドロが床に滑る。


スコップ型の折り畳みツールを抜く。


敵の足首へ叩き込み、関節を破壊。


骨の砕ける音。


二人目にタックル。


壁へ押し付け、肘で側頭部。


三人目の銃身を掴み、ねじる。


発砲。


暴発した弾が天井へ。


オリビアが走る。


低姿勢。


敵の懐へ潜り込み、脇腹へ連続刺突。


シュシュシュッ!!


崩れる。


カルメンは回転しながら二人同時に斬る。


ナイフが赤く染まる。


最後の一人が後退。


無線で叫ぶ。


「ターゲットは地下三層へ!」


オリビアの瞳が見開く。


「美香……!」


階段を駆け下りる。


警報音。


サイレン。


地下三層。


鉄格子の部屋。


鎖。


その奥に

小さくうずくまる影。


「美香!!」


声が震える。


傭兵が最後の抵抗。


ナイフ戦。


狭い空間。


アレハンドロが体を入れ替える。


関節を極め、膝で肋骨を砕く。


カルメンが背後から仕留める。


静寂。


呼吸だけが響く。


オリビアが鉄格子を揺らす。


「大丈夫よ……今、開ける!」


アレハンドロが鍵を撃ち抜く。


バンッ!!


錠が落ちる。


扉が開く。


鎖に繋がれた伊藤美香が顔を上げる。


涙でぐしゃぐしゃの顔。


「オリビア……?」


その瞬間、オリビアは駆け寄った。


強く抱きしめる。


「遅くなって、ごめん……!」


カルメンがそっと二人を包むように立つ。


アレハンドロは背後を警戒。


だがもう銃声はない。


上ではヘリの爆音。

屋上では決着の気配。


地下では命が取り戻された。


戦場の中心で、それだけが確かな救いだった。

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