表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

死後の誕生

状況説明回

山城国西岡


永正7年(1510年)

とある商家で男児が誕生した

その子供の名は久秀、松屋の主、松永重久の長男だ

松永家は日蓮宗を信仰していた

そのため、近くの本山である妙覚寺に赴くのだった


(ん、ここはどこじゃ? 儂はあの絶望的にな状況から生き残ってしまったのか!)


しかし、彼はあることに気が付いた


(どういうここじゃ、喋れぬ、それに……ま、まさか! 父、母だと!!!!!!!)


父と母、彼にとって両親は独り立ちする前に旅立ってしまった者達だった

この時期に彼らが浄土へ旅立ってしまった事が、彼が商家をやめた原因でもあり、続けることができなかった原因でもある


(ど、どういうことなのじゃ! 物の怪に化かされておるのか……)


しかし、化かされていないことは薄々と久秀は気づいていた


(むむ……考えていても仕方がない、それにこの道は……妙覚寺か、懐かしい)


妙覚寺の記憶は()との記憶でもある


(庄五郎、おぬしは凄いやつだったのう、おぬしがまいた種は子が大木にしよった)


庄五郎とは斎藤道三の父、松波庄五郎のことだ


(さて、寺についたな。ああ、儂は今日生まれたのだな)


久秀は寺に来ていた意味を察し、その意識を落としたのだった



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ