アリスからのプレゼント(追加話)
前の話で、完結予定でしたが、完結設定忘れていたので、もう1話追加しました
「村長!」
「なんだ、アリス?」
「これをやる」
なんだ……
この怪しい感じの箱は……
なんか禍々しいオーラが、出ているんだが
「アリス、これは?」
「誕生日プレゼントだ」
誕生日……そういえば、今日だったか、わしの誕生日
「よく、わしの誕生日、知っていたな」
「うむ、村の者が、言っていたのだ」
「なるほどな」
「まあ、開けてみてくれ」
やっぱ、開けないといけないか、開けたくない、気持ちが大きいが
アリスが、せっかく用意してくれ、プレゼントだ
気合を入れるんだ
箱の蓋を恐る恐る開けた
中には、長い、髪の毛が入っていた
「ひぃ」
一瞬驚いたが、それがカツラだと言うことが、すぐわかった
「これは……」
「うむ、カツラだ、村の者に意見を聞いたら、村長は、ハゲてるから、カツラがいいと教えられたのだ」
大きなお世話だだ
「どうだ?」
アリスが、こちらを見る
正直、カツラなんて、いらないんだが
アリスが、始めてくれた、プレゼントだ
カツラは、ともかく、うれしくないはずが、ない
「うれしいぞ、アリスよ、ありがとうな」
「おお~さっそく、つけてみてくれ」
まあ、家で、カツラを被るだけなら、いいか
外で、被るのは、嫌だが
アリスのためなら、しかたない
カツラを手に持ち、頭に装着した時だった
(殺す殺す殺す)
なんか、女性の声が、聞こえてきた
しかも、物騒なことを言っている
耳に入る声じゃなく、頭の中に聞こえてくる
「アリス、なんか言ったか?」
「ん? カツラつけてみてくれとは、言ったが?」
やっぱり、さっきの声は、アリスじゃないみたいだ
(殺す殺す殺す)
小さい声だが
まだ、聞こえてくる
「アリス、このカツラ、どうやって、手に入れたんだ?」
「んっ? 我の手作りだが」
手作りのカツラ!?
娘の手作りは、喜ばしいとこだが、手作りのカツラか……
なんか嫌な予感が……
それに、手作りと言うことは、このカツラになってる髪は、誰のなんだ?
「アリスよ、このカツラの材料、どうしたんだ?」
「ああ、最初は、村長のカツラ作りだから、となり村の村長の髪を引っこ抜いて、作る予定だったのだが」
となり村の村長!?
「冒険者にそれは、やめたほうがアドバイスをもらったのだ」
よかった……
となり村の村長は、守られた
ありがとう、冒険者
「変わりに、呪いの館と言うところに、髪が生えている、壁が、あるから、そこから、作ればいいと、アドバイスをもらったのだ」
「壁から生えてる髪!?」
よくなかった、わしがピンチだ
なんて、アドバイスしてんだ、冒険者あああ
「取り放題だったぞ、村長」
絶対呪われてる、なんかだよ!?
となると、さっきの物騒な声は……
(殺す殺す殺す)
「ひぃ」
とっさにカツラを投げ捨てた
投げ捨てたカツラは、禍々しいオーラを出しながら、動き出した
「おい、アリスううう、そのカツラ、呪われてるぞ、なんか動き出したし」
「おお、そんな機能もあったのか」
「呑気なこと言ってる場合じゃないぞ、そのカツラ、殺す殺す殺すと言って、怒ってるようだぞ」
その時だった、カツラの髪が、凄まじいスピードで、伸びだした
そして、アリスとわしの体に巻き付いた
「ひぃ」
絞めつけが強い、このまま、わしらを絞め殺すつもりか
くそう、どんどん、髪に飲み込まれていく
顔を覆うように、髪に締め付けられ、視界が、見えなくなる
「アリス、無事かあああ?」
声が、聞こえない……
こんな時、勇者様の股間の光が、あれば、呪いのカツラを消滅できるだろうが、勇者様は、いない
「ぬっ!?」
光だ!
髪の隙間から、光が、見えてきた
髪の締め付けが、弱まってきている
「この光は……」
まさか勇者様!?
そう思い、光の正体を確認しようとしたが
ちがった
光の正体は、アリスの目から出ているレーザー光線の光だった
「アリス……その目から出ているのは?」
「ふふ、すごいだろ、魔王ビームの目から、バージョンさ」
「目からバージョンだと?」
「前に、呪い人形に魔王ビーム効かなかったから、呪い系統にも効くように、魔王ビームを鍛えたのさ、そして、魔王ビームが、目から、出せるようになったのだ」
なんか、わからんが、すごい
「日々、アリスも成長しているんだな」
「うむ、我も成長しているのだ」
娘の成長、親としては、喜ばしいことだが、うれしいやら悲しいやら……
「カツラ、だいぶ消滅してしまったな……」
アリスの言葉に気づき、カツラのほうを見ると、そこには、消えかかっているカツラがあった
魔王ビーム、恐ろしいな
「我のプレゼントが……」
「アリスよ、わしは、アリスの成長こそが、一番のプレゼントだったさ」
「我のか?」
「娘の成長を、うれしくない親など、いないさ」
「だが、村長のカツラが……」
「アリスが、無事なら、それでいいさ」
まあ、あのカツラに関しては、正直、消滅してくれて、ありがたい
「よし、来年の村長の誕生日もカツラを作るぞ」
「えっ!?」
「よし、そうと決めたら、この消滅しかけた、カツラを研究して、反省点を探すとしよう」
「ちょと待て、アリス!」
アリスは、わしの声など、聞かず、カツラを回収して、部屋に戻っていった
うむ……来年か……
未来も平和が続きますように……




