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【百万PV感謝!】転生したら男性が希少な世界だった:オタク文化で並行世界を制覇する!  作者: なつのさんち
第二十六章:大喜利合宿と大会開催準備

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海外からの来場者について

 その後、大喜利大会の会場周辺を含めた話し合いへと話題は移った。


「子供連れで参加したいって人もいるんじゃないかな。

 子供料金も含めて考える必要があるな」


 伊吹は子供の定義を中学生以下とし、中学を卒業した者を大人と定義する事とした上で、子供のみでの観戦を不可とし、子供が大会を観戦する際は必ず保護者として大人が同伴する事を条件とした。


「子供は優先的にアリーナ席で見れるようにしたいな」


「いや、それは止めとかへん? 音楽のライブやったら意味あるけど、大喜利やで?

 未就学児やったり小学校低学年にどこまで理解出来る? 大人が子供をダシにしてええ席で観れるって広まったらかなんで」


「あー、そう言われればそっか」


 マチルダは、子供に対する優遇措置の代わりに別の提案をする。


「会場の一角に子供が遊べる場所を確保する方がよっぽど意味あると思うわ。

 空気で膨らませたアスレチックの中で飛び跳ねるヤツとか、ちっさいメリーゴーランドを設置するとか」


 秘書達がマチルダの提案を受けて、ネットで該当しそうな遊具を検索し、それらしいものを見つける。


「競技場の中でもええし、外でもええし、子供が飽きたら遊べる場所があった方がええやろな。

 それと、子猫向けの公式販売をしてもええと思うわ。競技場の敷地内やったら場所の確保が難しくないやろし、大喜利大会の抽選に漏れてしもた人らも楽しめるやろ」


 マチルダの意見は採用され、設置場所も含めて詳細を詰める事となった。


「一日目だけ参加した大喜利合宿参加者の八百人はどこに座ってもらうの?」


 燈子の質問に対して、琥珀(こはく)が答える。


「関係者席として確保してある千席に割り振る予定です。基本的には観客席の一番後方になります」


 関係者席とは、主催者と近しい人物が招待され、どのように催しが開催されているかを確認する為に用意される席だ。

 テレビ局の人間は、この用意された関係者席の争奪戦を繰り広げる事となるのだが、まさかそんな後方の一番遠い席を用意されているとは思っておらず、がっかりする事だろう。


「まぁあくまで関係者だからね、お金を払って見に来てくれる人よりも良い席な訳ないよね」


 伊吹は琥珀の案に対して支持を示した。

 その流れで伊吹が他の秘書からの意見や疑問を募ると、月明かりの使者についての質問が挙げられた。


「副社長。確認なのですが、月明かりの使者の出演についてはお考えですか?」


「うーん、難しいところだね。楽器とスピーカーがあれば良いって訳じゃないんだ。

 しっかりと音がどう聞こえるかとか、どの席に座っていても同じように音が聞こえるかとか、ちゃんと考えて設計しないとダメなはずなんだよ。

 残念だけど、僕らにはその知識と技術がないんだよね」


 小さなライブハウスなどならそれほど気にする必要はないのだが、七万人もの観客を収容出来るような大きな会場、それもスタジアムの上に屋根がなく、音が空に抜けてしまうような場所では専門の音響監督という技術者がいないと到底成り立たない。


「だからこそ、知識と技術を積み重ねる為にちょっとだけやってみるってのはどう?」


 燈子が伊吹へそう提案すると、その場にいる女性達が期待に満ちた目で伊吹を見つめる。


「二曲か三曲くらいなら良いかもね。

 あくまでおまけ扱いだから、例えば大会優勝者の発表前とかに出て行くのならありかな」


 そう伊吹が口にすると、大会議室が拍手で包まれた。

 七万人の前で歌う伊吹の姿を、皆が見たいと思っているのだ。


「その時は副社長が画面に映って、僕は慈音(じおん)としてステージに立つ訳か。

 国賓の方々に上手く説明しないとな」


 こうして、月明かりの使者の生ライブが決定した。

 あくまでお試しのライブなので、当日実際に月明かりの使者がステージに立つまで秘密とする事も決まった。



「あー、それと気になってる事があるんやけど」


 会議もそろそろ終了かという際に、マチルダがやや言いにくそうな表情で発言をする。


「どうした? お腹が痛いのか?」


「ちゃうわ!

 外国人の観客も来る訳やん? 熱心な子猫なんやったら日本語も完璧に理解出来るやろうけど、日本文化をどれだけ理解してるかってのがちょっと気になるねん」


 国籍を大日本皇国へ移したとはいえ、マチルダの見た目は完璧に白人の外国人である。

 マチルダはそんな自分が外国人観光客について話すのを恥ずかしがっているのだが、伊吹は完全にマチルダを日本人として見ている為、何の違和感も覚えていない。


「日本文化? チップが必要ないとか、タクシーは後部座席に乗るのが普通とか?」


「そんな程度やなく、電車は降りる人を待ってから乗り込みましょうとか、向こうから人が歩いて来たらどちらかに避けましょうとか、横断歩道の信号は守りましょうとか、当たり前の最低限の事や」


「それって日本文化というよりも日本におけるマナーって事か。

 確かに日本語が理解出来る事と、日本で問題を起こさず観光が出来るって事は別か」


 伊吹はデフレと円安で物価が安いからと世界中から大勢の観光客が詰め掛けて来た事を思い出す。

 外国人観光客のマナーの悪さ、というよりも日本人のマナーの良さから見て相対的に悪く見える事も多いのだが、とにかく外国人観光客が来る観光地はゴミで汚されたり治安が悪くなったりで、外国人観光客が増えた分日本人観光客が減るという現象が発生する。


「せやし、日本に来る外国人の子猫向けに、正しい日本の観光マナーを教える動画を作るんはどうやろ。

 それを見た上で来るなら、ある程度マナーに気を付けて大人しくしとるやろ」


「それは非常に良い考えだと思います」


 秘書達がマチルダの提案を支持したので、外国人観光客向けの観光マナー動画の制作が決定した。


「外国人観光客の役がぴったりな人物が何人もいるな」


「イリヤやったらちょうどええやん! 欧米人は日本人よりも体臭がきっついさかいにお風呂に浸かって汗を流しましょって」


「マチちゃん止めてー!!」

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