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【百万PV感謝!】転生したら男性が希少な世界だった:オタク文化で並行世界を制覇する!  作者: なつのさんち
第二十六章:大喜利合宿と大会開催準備

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投稿動画:THE JAPANESE COURTESY ~日本の礼儀~ part.1

≪注意:CAUTION≫


≪本動画は来日する予定の外国人観光客へ向けての日本滞在における快適な過ごし方についての教育指導的内容となっております≫


≪全編英語で進行致しますので、必要であればなぎなみ動画の設定からお好きな言語を選択して頂くと字幕表示する事が可能です≫


≪なお、出演者全員がVividColorsヴィヴィッドカラーズ関係者であり、動画内での振る舞いはあくまで教育指導の為の演技です≫


≪誹謗中傷される事のないようご了承下さいませ≫



≪交通ルール≫


 空港内を二人の白人女性が大きな声で話しながら横並びで歩いている。


『やっと日本に着いたわ! 飛行機長かったわー』


『さっさとタクシーに乗ってホテルで休憩しましょう』


『ちょっと待って! あれ副社長じゃん!! 剥がして持って帰っても良いかな? かな?』


 人の行く波を掻き分け、歩行者に何度もぶつかりながら、白人女性の一人が空港の壁に貼ってある第一回全国顔寄せ大喜利大会のポスターに駆け寄り、興奮した様子で大声で喚き出す。


『さすがに捕まるんじゃない?』


 もう一人も流れを無視しながら人の波を横断し、ポスターの前へと歩いていく。

 空港内は割と混在しており、日本人利用者が白人女性二人に対して迷惑そうな表情を浮かべ、大きく避けて通り過ぎていく。


『ヘイ、ちょっとお姉さん達』


 そんな二人に、白人美少女が近付いて来た。


『ワーオ! マチちゃんじゃない!!』


『本物? ちょっと写真撮ってよ!!』


 二人に声を掛けたのは、なぎなみ動画やYoungNatterヤンナッターで大人気の白人美少女、安藤真智(あんどうまち)であった。

 真智は黒いスーツ姿の女性と手を繋いでいる。二人を見比べると顔付きが似ているので、恐らく親子である事が窺える。


『日本に来るのは初めてかしら?』


『ええ、そうなの。私達、横浜国際総合競技場で開催される第一回全国顔寄せ大喜利大会の観戦チケットをゲットしたのよ!

 すごい幸運だと思わない? 当選したって分かった時、思わず叫んじゃったもの!! 今思い出しても興奮するわ!!

 Wooohooo!!』


『WRYYYYYYY!!』


 二人が独特なポーズを決めて喜びを表現してみせる。

 周りの日本人達は皆が驚きや恐怖といった表情を浮かべ、足早にその場を立ち去って行く。


『黙れ』


 お人形さんのような可愛らしい顔をした少女が、無表情でぼそりと呟いた不気味さを感じてか、興奮していた二人の表情が固まる。

 静かになった二人に対し、真智が淡々とした口調で苦言を呈していく。


『祖国の恥を晒しにわざわざ日本に来たのかしら?

 周りの日本人の顔を見て御覧なさい。とても迷惑そうな顔をしていると思わない?


 公共の場では騒がない。

 そして歩く時は道の右か左に寄り、混雑しているのなら二人並ばず一列になって歩きなさい。

 貴女達は日本というよその国にお邪魔している身なのよ?

 貴女達が来た事で日本国民に迷惑が掛かっているのよ?

 同じ米国出身者としてとっても恥ずかしいわ』


 真智がツラツラと二人に対して厳しい指摘をする。真智の手を握っている母親も、二人を無表情で見つめている。


『ご、ごめんなさい。私達はそんなつもりはなかったのだけれど……』


『副社長がいる国に来てみたいと思っただけで……』


 身振り手振りも踏まえ、自分達はそんなつもりはなかったのだと訴える二人。

 しかし、真智は二人へと容赦なく畳み掛けるように続ける。


『ここは神々の末裔が治めるとても神聖で歴史のある由緒正しい国なのよ?

 たかだか三百年の歴史しかないような国の人間が迷惑を掛けて良い場所じゃないの。

 それとも何? 貴女達が迷惑なのを副社長のせいにするつもり?』


 真智の話している内容を知ってか知らずか、道行く日本人達が一斉に立ち止まり、二人の方を無表情でじっと見つめて来た。


『ひぃっ!? ちちち違うわ! 決してそんなつもりはないの!!』


『マチちゃん、信じて! 私達は迷惑を掛けるつもりはないの!! 大人しくしているわ!!』


『そう? なら良いのだけど。

 道を歩く時は周りの迷惑にならないように。

 あまり大声で話さない。

 横断歩道の信号は守る。

 タクシーや電車の乗り降りは降りる人を優先する。

 列が出来ているなら後ろに並ぶ。

 分からない事があれば近くの人に聞けば良いわ。

 日本語は出来るの?』


『ニホンゴ、デキルヨ』


『チョトダケ』


『もし上手く会話が出来なければスマートフォンの仮想人格育成計画を立ち上げれば、お兄様達が翻訳して下さるわ』


 二人はスマートフォンを取り出して、言われた通りに操作してみる。

 スマートフォンの画面に現れた安藤家四兄弟が英語で補助してくれる事が分かった。


『ありがとう、マチさん』


『助かりました、マチさん』


 すっかり大人しくなった二人が、背筋をピンと伸ばして真智へとお礼を伝える。


『良いのよ。それでは観光を楽しんでね』


 真智は最後に二人へ微笑みを見せた後、母親と一緒に去って行く。

 それと共に、二人を無表情で見つめていた日本人達もそれぞれの方向へと歩いて行った。


『守ろう、交通ルール』


『迷惑掛けずに観光しよう』


 二人は他の空港利用客の邪魔にならぬよう、壁沿いに歩いて去って行った。

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― 新着の感想 ―
現実でも全ての外国人観光客が、こういうことを学んでくれればなぁ。 某特定地域外国人は除く。やつらは学ばない。
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