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2人目3

青い空、白い雲、地面を撫でる風が青草を揺らす。

「なんだかなぁ。」

「んだよ?サボりか?」

城の中庭に寝転んでいると、キョウカが歩いてきた。

「休憩時間だよ。」

「こんなとこでだらだらしてるんなら、アタシと一本やりあえよ。」

いや、休憩にならんだろそれ。

「聖女様のこと、気にしすぎじゃねぇのか?」

「気にするだろ、そりゃ。恋人なんだし。」

はるなはあれから更に塞ぎ込んでしまった。

伝説の勇者の物語、だがそれは事実のものとはいささか違ったらしい。

でも、それがわかるのは彼女だけだ。俺たちは物語にしろ、彼女の話にしろ、聞く事しかできない。

「キョウカはどう思うんだよ?はるなの話。」

アインハルト族は物語にも出て来る一族だ。

当時から圧倒的な剣技を誇っていたらしいり。だがー

「さぁな。今更アインハルトは清廉潔白な剣士だって、なんて言われても、知るかって話だ。」

はるな曰く、アインハルト族は世界を守るため、剣に生涯を捧げた部族だったらしい。

その生き様は正に清廉潔白、だったらしい。

だが、物語の中の、この世界の常識で言われるアインハルトは、力にしか興味がない粗暴者だ。

「だよなぁ…。」

結局、はるなしか知らない事実など何の意味もなさない…。

真実には何の力もないし、そもそも真実と認められない。

「聖女様が嘘言う理由もねぇだろ。」

俺の呟きに何を思ったのか、そんなフォローを入れてくれる。

「ふふっ。」

「んだよ?」

「いや、キョウカがはるなにそんな優しいこと言うと思ってなかったから。」

「けっ。好き嫌いと嘘かどうかは別ってだけだ。」

そうだ、キョウカはそういう奴だ。言葉は荒くてすぐ戦いたがる。だが、真っ直ぐ己を貫いている。

「まさに清廉潔白な剣士様って感じだな。」

「うるせぇ!たたっ斬るぞ。」

キョウカと軽口を言い合っていると少し元気が出た。

「なぁ、キョウカ。もし。もし…味方が…仲間がさ、謂れもなく非難されたりしたらー

「戦うさ。」

あまりにもキョウカらしい台詞だったが、即答すぎる。

「いや、戦うってお前なぁ。」

「戦うに決まってんだろ。仲間のためならアタシは戦う。誰とだって、何とだってな。」

「…そっか。」

なんとなく

「勇者様!勇者様はいらっしゃいますか!?」

侍女の一人が大声で俺を探す声がした。

「さて、行くか。」

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