勇者2
「では、本日より勇者様と聖女様の指導をさせていただきます。私はリーランド・フォルミル騎士長です。」
「同じく、我輩はアーガス・シャステス教授である。」
次の日、俺と矢那さんは城の広場に呼び出された。
そして、今目の前にいる二人から戦闘の講習を受けることを聞かされた。
矢那さんに関しては
「真田君が残るなら…。」
とひとまず講習には参加してくれるらしい。
リーランド・フォルミル騎士長は金髪碧眼でイケメンというクソ腹立つ顔をしているのだが、あまりに立派な体格をしていてトータルで言うとあまりイケメンって感じがしない。
なんだろう、このガッカリ感。どうして彼みたいなイケメンがマッチョなのか、どうしてマッチョなのにイケメンなのか…。
「勇者様方は戦闘に関しては素人と聞き及んでおります。しかし、ご安心ください。私達の指導を聞いてくだされば、必ずや一流の戦士、術者となれることでしょう!」
ニカっと歯とともに着ているフルプレートの白い鎧が光る。
だからそういう純白な鎧をマッチョな体で着るんじゃねぇよ!
「一流の術者にはなれんと思うがね。少し聞き齧った程度で我輩に並び立つなど到底不可能であるからして。」
もう一人のアーガス・シャステス教授は長く伸びた白い髭を手でかきながらそんなことを言う。
くたびれたローブに長いひげ、それにモノクロームと、いかにもファンタジー世界の教授って感じの格好をしている。
そのツヤッツヤの肌が無ければな!
アーガス教授は30代とのことだが、髭以外10代にしか見えない。
さっきから同い年ぐらいの子が大人ぶって喋ってるようにしか見えない、髭以外。
そんな、どこかアンバランスな二人が俺達の教師役になるとのことだった。




