天国から地獄へ
私は華涼祭の干渉に浸ってぼんやりしながら歩いていた
そのため目の前を歩いていたアンナが立ち止まった事に
気づかずぶつかってしまった。
「きゃっ!いたたっどうしましたの?急に立ち止まって!」
「お嬢様………。」
「なあに?」
返事をしても直ぐには返答が見られないから私は何がある
のかとアンナのその先を見た。
私は目を疑いたかった!これが現実でないことを直ぐに
神様に祈ったくらいだ。
「どうやらバレてしまったようですね」
アンナは苦笑顔を向けて私に告げた!
あぁ、天国から地獄に突き落とされた気分だ。
「オズマ………………。」
「お迎えに上がりましたアレクシア様。」
オズマは静かに告げた
私たちは馬車に乗り込んだ。
「どうして?お父様は城に行って予定より早く帰って来るなんて今までなかったのに!」
最悪だわ………絶対に怒られる!お父様の言いつけを破りアンナに我がまま言ったせいできっと怒られる!
私が華涼祭に行きたいなんて言わなきゃ……………
私の中でアンナを巻き込んだ後悔と罪悪感が渦巻いた。
「アンナ、ごめんなさい!私のせいで貴方までお叱りを受けるわ……………。」
「お嬢様!それは違います。確かに我がままをおっしゃったのはアレン様ですが、本来なら私は貴方お止めしてお屋敷に居るべきでした!ですが、それをしなかった私も悪いのです。だからアレン様のせいではございません。」
そう言ってアンナは笑いかけてくれた
「いつまでもしょぼくれていても仕方ありません。お嬢様は華涼祭に行け良かったのでしょう?」
「そっそれはもちろん!後悔は微塵もないわ!」
「でしょう!ならただそれに代償が必要だったとお考え下さいな。」
そう言われてなんだか少し気持ちがほぐれた
とうとう馬車は屋敷に着いてしまった。
少し緊張し屋敷に入る
「ダリア様が二階でお待ちです。アンナお前も行きなさい!」
「迎えに来てくれてありがとうオズマ。迷惑をかけてごめんなさい!」
「今後はお気をつけ下さい!」
「はい!」
「執事長、申し訳ありませんでした!私がついていながらこのようなことになり………。」
「本当に困ったものだ!だが過ぎたことは仕方ない。以後気よつけなさい。」
「肝に命じます!」
そして私とアンナは二階に上がり書斎に向かった。
コンコン
「アレクシアです。」
「入りなさい!」
扉越しに聞いた声だけで怒っているのがわかる
「失礼します。」
私とアンナは中に入った
すると直ぐにお母様が駆け寄ってきた
「まぁ!アレクシア心配しましたわ。アンナも無事に帰って来れなかったらどうするの?女の子が護衛も付けず2人で街に降りるなんて!」
そう言ってお母様は私とアンナを抱きしめた
「さあアレン、アンナそこに座わって」
お母様に促され私たちは革張りのソファーに座った
「アレンどういうつもりだ?なぜ私の言いつけを破った?」
「…………華涼祭を…お祭りを………自由に楽しみたかったの………。」
だってだってだってだってだって!お父様は何時だって私を屋敷に閉じ込めて外の世界と隔離して社交界にだってろくに行かせてはくれない!少しくらいいいじゃない!
「今日行かずとも花の舞踏会には行かせてやると行っただろ!なぜ我慢できないんだ!」
「だってそれは……それはお城の中だけでしょ?結局は家からお祭りを観るのと変わらないじゃない!」
「お前はもっと自分の見た目のことを理解しろ!お前にはなぜわからないんだ………レティーのようなめにはあわせたくないと思って…」
「ダン少し落ち着いて!アレン貴方も本当はわかっているでしょ?」
「………………。」
「アレン?」
「……はい。」
お父様の言うことは本当はわかっている。
私達の見た目とても目を引き普通の人とは違うオーラをまとい誰をも魅了するフェロモンを放っている。
まず周りが黙ってほっとくわけがない!
レティーお姉様が社交界デビューして間もなくお姉様に求婚
する者が殺到した。お姉様はどれも受ける気はなかった!
だってお姉様は許嫁であったシリウスお兄様を愛していたから二人は相思相愛だったから!
結婚してからも何時までたっでも求婚の手紙をよこす人がいたけどそれもなくなり
諦めたのだろうと気を抜いていた時期に
レティーお姉様誘拐されたのだ
犯人は直ぐに特定できた
姉に何時までも求婚していた人だ!
レティーお姉様も直ぐに助け出されがお姉様はあまりの恐怖に心を病んでしまわりれた
お父様が私を頑なに外部と接触させないのはこれにある
それからはアンナも私もお父様にこっぴどく叱られた!
罰はまた後日伝えるといい私達は解放された
なんだか長くなりました
アレクシアのお姉さんレティシアの過去が
少し垣間見えました!
見た目が良いのも考え物ですね!