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星の雫  作者: まひる
第三章
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3−5

第三章 赤の旅団



「これはもう、成功したも同然ですな。まさか、銀の魔導師様と行動出来るお方とは。」


「…何か俺、ヒビキのついでみたいになったな。」


「悔しかったらお前も称号を貰えるように頑張るんだな。まぁ実際、称号なんて何の役にたたねーけど。」


 喜ぶハンター協会会長をよそに、軽く溜め息をつくキョウと響である。


「では、宜しくお願いします。」


「あぁ。」


 再び頭を下げられながら、京とフードを被り直した響は宿屋に戻っていった。




「うー、寒かった。」


 部屋に戻って獣毛のコートを払っている響の後ろで、京が壁にもたれながら唸っている。


「どうしたんだ?変な物でも食ったか。」


「違う。…響は16歳だよな。」


「それがどうした。」


「…いつハンター協会に登録したんだ?」


 15歳で成人の儀を行う為、協会登録は昨年だと京に思われていた。


「…10歳。」


「マジか?」


 京の問い掛けには頷いたものの、それ以上聞くなとばかりにベッドへ横になるとそっぽを向かれる。


 もう質問タイム終了か。しかし10歳で魔導師って、どれ程の才能だ。


 驚きを隠せない京だったが、質問を諦めて装備をとく。


「響、何か食べないか?」


「…ん…、寝る…。」


「もう寝てるのか。何か食べないと、筋肉つかないぞ?」


「…何か買ってきて…。外に出たくない…。」


「分かった。」


 装備をし直し、京は部屋から出て行った。




「どうだ、響。美味しいか?」


「ん。」


 酒場まで行ってぶどう酒やビール、焼いた肉等を買って戻って来た京。寝ていた響を起こし、二人で食べている。


 俺って、本当に健気だな。こうまで他者の面倒なんかみた事ないのに。響は何か、そうさせる魅力がある。世話を焼きたくなるというか。


 飲み食いしながらも、京は響を視界から外さなかった。


「…出発は明日か?」


「あ、あぁ。ここマルゴタからメルテクまでは三日かかるし。向こうに着いてから、少し情報収集したいからな。」


「…お前、身体は大丈夫なのか?」


「響が薬を塗ってくれたからな。」


「あ、そうか。じゃあ、また塗ってやる。」


「え…っ?」


「ほら、食ったら横になれよ。」


 食事を終えた響は薬の準備をし始める。まだ触れると痛む為、京は自分の失言に心の中でうなだれていた。

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