↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
冒険者パーティーを追放された俺、実は生産スキルが勇者のスキルより強かった  作者: 月兎
第1章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1/23

0. 役立たずな俺たちのせいで、仲間を一人失った

 彼の名はレグル・エルグレイス。冒険者の中でも、落ちこぼれと呼ばれても仕方のない男だった。

 彼が持つスキル『クリエイター』は非常に珍しいスキルだったが、その一方で最弱のスキルだと思われていた。作れるのは、せいぜい簡素な防具や剣くらいだった。


 レグルはこの世界に転生し、農家の家庭に生まれた。そして十七歳になると、冒険者ギルドへ向かった。珍しいスキルを持っていたこともあり、彼はなんと勇者パーティーに加入することになった。



 しかし、ギルドからの依頼をこなす中で、パーティーの仲間たちから何度も馬鹿にされたことで、レグルは次第に自分に自信を持てなくなっていった。それでも、彼は彼らと共に依頼へ向かい続けた。生活のために金を稼がなければならなかったからだ。



 すでに両親のもとを離れて暮らしているレグルには、ある約束があった。

 いつか、金持ちになって成功した姿で両親のもとへ帰る。

 そう約束していたのだ。



 そして今日、彼らはダンジョン第一階層の掃討依頼を受けていた。

 勇者パーティーには八人のメンバーがいた。全員でダンジョンへ続く森の道を歩いている。

 その中でレグルだけは最後尾を歩き、俯いたまま地面を見つめていた。


「今日は張り切って、たくさん金貨を稼ごうぜ。掃討を終えれば、金貨二十五枚ももらえるんだからな!」

「すげぇ!」

「頑張ろうぜ!」

「ああ!」



 彼らはダンジョンへと足を踏み入れた。



 すると、目の前には大量の魔物が現れた。


「くそっ! リック、気をつけろ!」


「え?」


 リックは天井を這い回る魔物に気を取られ、迫り来る攻撃に気づかなかった。

 巨大なオークが重い木製の棍棒を振り上げ、重装備の男へと叩きつける。

 その衝撃でリックの身体は石壁へと吹き飛ばされ、男は意識を失った。


「ぐはっ!」

「リック!」

「戦闘態勢!」


 剣士たちは剣を抜き、魔法使いたちは詠唱を始めた。


 そして、互いに背中を守るように円陣を組む。

 レグルは不安になり、額に汗を浮かべ始めた。

 今や出口への道は魔物たちによって塞がれている。

 ここから逃げるのは難しい。

 そう、レグルは理解していた。


「アカリア!」


 少女が呪文を叫ぶ。

 すると、彼女の背後に魔法陣が現れ、そこから紫色の雷が次々と放たれた。

 魔物たちは一体、また一体と倒れていく。

 だが、いくら倒しても魔物の数は減らなかった。


 ゴブリンたちはスライムにまたがり、乗り物のようにして冒険者たちへと突撃してくる。

 そこで、パーティーのリーダーであるガレットは祝福された剣を抜き、前衛の仲間たちと共に魔物の群れへと飛び込んだ。


 彼らは次々と魔物を斬り倒していく。

 レグル以外の全員が魔物の血で汚れていった。

 しかし、それでもダンジョン第一階層の掃討を終えることはできなかった。


 第一階層の魔物すら倒しきれなかった彼らは、まるで臆病者のように逃げ出した。

 俯いたまま、歯を食いしばりながら冒険者ギルドへと戻っていく。

 リックは、そこに置き去りにされた。

 もう助けることはできない。

 そう判断したからだった。

もし興味を持っていただけましたら、ぜひ評価をお願いします!

【☆☆☆☆☆】→【★★★★★】


評価していただけると、とても嬉しいです!

これが続きを書くための何よりの励みになります。


なにとぞ、ご協力お願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。