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たまには2人で!

____1ー2教室____




昨日は美味しいかき氷をメルちゃんたちに振る舞えたし、【操具術】も覚えれてよかったね!本当はメルちゃんたちの装備を更新したかったんだけど...そこはしょうがないね! 加工や生産が一朝一夕で出来るようなら既にめちゃくちゃ強い武器や防具が溢れていてもおかしくないし!


そして今、私は今日帰ってログインしたら何をしようか悩んでいる...こんな退屈すぎる授業中にもゲームのことを考えてしまうぐらい私はドップリとハマってしまったのだろうね...



そんなことを考えてる内に放課後になっていたんだよねぇ。恐るべき妄想世界!!時間の経過が早すぎる!



『祈、昨日はどうしてましたか?』

「ん?普通に家にいたけど」

『ではなくて』

「あぁ!えっとね?かき氷作ってクエストやったぐらいかなー」

『そうですか祈の手料理...。イベントも近いので今日、明日、明後日とダイブ時間が長くなると思われます』

「そうだね?だってアレはやらないとダメでしょ」

『そ・こ・で!!私は考えたんです。次の月曜日まで私のお家に来ませんか?ダイブマシンもありますしお食事も出しますよ?』

「なるほど?凪のお父さんとお母さんは?」

『もちろん祈と2人っきりです!お父様とお母様はお2人で出張に行きました!!既に発っていて、帰ってくるのは月曜日の夜です!!』

「ほーん?許可は貰ってるの?」

『えぇ。もちろんです!どうですか!?』


んー…確かに凪を1人にするのは少し不安だね…。一人でいたらずっとダイブしたままとかになりそうだし?こう言ってくれてるしたまには豪邸に招かれてみるかな…


「わかった。いまから私の家に来て寄ってからそのまま行こ?凪の帰り道と被るからね。それでいい?」

『ッ!!もちろんです!』


あの家私には広すぎて落ち着かないんだけどご両親の許可もあるみたいだし、凪と2人きりとか実質同棲みたいで悪くないね…? 凪のお父さんとお母さんは私に会う度にあれこれと親以上に甘やかしてくるからすこし困っちゃうんだよね。今回はそれもないみたいだし別にいいか!


「ほら、凪いくよ」

『あっ、はい!』


____凪沙の家____




「お邪魔しま〜す」

『はい!どうぞ』

「ん。ありがと」


私の家に寄って着替えやらなんやらかんやらを持ってきた。姉は着いてこようとしたので全力で阻止した。だって凪が二人がいいって顔してたし? そこは、まぁ親友ですからね?私も姉より友達をとる時がありますよっと…。


「うわぁ〜やっぱり慣れな〜い!!この豪邸!」

『ふふふ…ずっと居てもいいんですよ?』

「え?普通に嫌なんだが?庶民の私はこんな広い空間なんぞ落ち着かないぞ!?」


説明は不要でしょ?めちゃくちゃ広い家以上。 しかしここはアイランドキッチンなのでそれは嬉しかったりもする。ここに来るついでに食材買ってきたし…


「結構時間あるしパパっと作って食べてお風呂入ってログインだ!妹たちが今日も待っている!!」

『私もお手伝いします』

「あ、要らない。そのままでいいよ。ほんと。怪我させたら悪いし」

『そ、そんなぁ…そこをどうか…』

「え?それなら…ご飯炊いてくれる?」

『はいっ!』


そんなにお手伝いがしたいのかね?あなたお嬢さんなんだから危ないことはしないでね?包丁とか持ったことないでしょ…


今日の献立は「肉じゃが」と「鮭のホイル焼き」だ。これはお店で安かったのを買った結果だね…凪は私が作るなら何でもいいらしいとのこと。 お金持ちって好き嫌い激しそうだけど凪に限ってはそういうことはない。


『終わりましたっ!』

「それじゃ…肉じゃがの具材炒めといて?」

『はいっ!』

「なんか凪がピーちゃんみたいだなぁ…」


少しテンションが上がってるのかな?少しピーちゃんに似てきたよ? そして肉じゃがは簡単に炒めてから水を入れてアクを取って味付けするだけだ。醤油とか砂糖とか入れるのがめんどくさかったらめんつゆ1本でもいけるよ。今回は人様の口にはいるので醤油、砂糖、酒、みりん、だしと普通にいこうね。


『これぐらいですか!?』

「ん?どれどれ…うん。いいんじゃないかな?そこに水入れて…煮込む。待ってる間に鮭の方やろうか」

『はい!』


凪がとても楽しそうにお手伝いしてくれるから少しこっちも嬉しくなっちゃうね。気分はさながら子どもが親のお手伝いしてる感覚…


「まずはアルミホイルにキノコ類を敷いて…鮭、あとは好みだけど人参や玉ねぎ、ピーマンなんかもいいかもね?」

『出来ましたよっ!祈っ!』


うーん…犬だ…犬がいる。そんなにお手伝いが楽しいのかな?ふんすっ!みたいな擬音が聞こえてきそうなぐらい早く早く次を教えろって催促してくるのよ…まったく…可愛いヤツめ!


「そしたら上から塩、コショウをかけて、そしてバターを入れて…ほい完成。あとはこうやって端を巻いて…フライパンに入れて蓋で蒸し焼きにして終わりだよ」

『凄いですね!』

「いや、別に…?普通に出来ると思うよ?凪もできるよ」

『いえ…いつもはお母様がやっていらっしゃるので…』

「そうかぁ…まぁ、今度からちょくちょくお手伝いしとこうよ!そしたら出来るよ!料理は『慣れ』だしね?」

『っ!はいっ!祈に負けないような料理を作ってみせます!』

「いや別に勝負はしてないよ?」


おかしい…いつもの凪はこんな感じでは無いはずだ…。テンションが高すぎる…そりぁ私だってお泊まりしながらゲームとかテンション上がるけどね?凪のそれは少し違うような…? あ、アクとっとこ…


____________________





「ねぇ、一緒に入る必要あった?」

『えぇ。それはもちろん!祈のお料理も美味しかったですよ!』

「それはどうも…っていうかね?こんなに広いのに近すぎやしません?」

『そんなことは無いですよ?いつもこれぐらいじゃないですか』


どうして?広いお風呂なのになぜか横にピッタリとくっついてくるですよ。この子…。さては私のナイスバデーな色香に惚れたな? 私も罪な女だ…ッ!ナビちゃんというものがありながら…ヨヨヨ…


「まぁ、いいか!それで?もう20時過ぎたけどこの後はどうするの?」

『そうですね…お休みですし夜更けまでログインします?』

「それはいいけど…凪はいいの?いつも12時回ったあたりに寝るじゃん」

『今日は祈と一緒に寝ますからね。祈に合わせますよ』

「あ、そういうこと…わかった!寝るのは朝になっても知らないよ!?」

『えっ…!?そんなッ…!!朝までなんて…』


ふふふふふふ…なぜか顔が赤くなってるけど朝までコースかもしれんぜ?嬢ちゃん…?だって今日は爆弾岩を取りに行く予定だからな!! イベントまでに投擲爆弾とネズミ爆弾の数が欲しいんだよねぇ。いくつあっても足りない気がするし…


「大丈夫?のぼせてない?顔赤いよ?」

『近っ!?あっ!いえ!大丈夫です!今日はゲームで何しますか!?昨日は祈を呼ぶために掃除をしてて忙しく、ログインしてないんですけど…』

「えぇ…私が来なかったら無駄骨じゃん…。でもまぁ…ありがとね? それで、今日はね…また【岩の洞窟】に行きたいんだよね。錬金の失敗が続いて爆弾の数が心もとないんだよねぇ。イベントまでには集めておきたいんだよ」

『そうでしたか…それなら私もついていきます!あそこではまた採掘ですか?』

「いや、どっちかって言うとモンスターの爆弾岩の素材が欲しいんだよね。採掘はオマケかな?その時はまた凪に頼るね。 未だにツルハシやピッケルといった採取道具が無くてね…」

『採掘ならお任せ下さい!爆弾岩は…ユーラさんにお任せします…。 あっ、でもお義姉様からラズライトクォーツとローズクリスタルは加工できると教えてもらいましたよっ!』

「そういえばそうだったね…。 でもまだもう少しかかりそうって言ってた…おきなちゃんたちはイベントまでには何とかしたいそうだよ」

『生産職の方々には頭が上がりませんね…』

「ほんとにねっ!!ハッハッハっ!」


出来ればメルちゃんたちの新装備がイベント開始までに作れればいいんだけど…どうしてもここは他力本願になっちゃうね。 おきなちゃんたち姉妹を私は信じてるぞ!! そして凪!どさくさに紛れて触らない!!私も触るぞ!? うーん…すべすべもちもち!だが!真なる幼女のメルちゃんやピーちゃんには負けるな!ふはははは!!!私の妹たちはとてもぷにぷにすべすべしているのだ!!!!! 今から会いに行くぞ!愛しい妹たちよ!!!

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