爆弾採取
____ナビのアトリエ____
「やぁ!愛しい我が妹たちよ!」
『んっ』
『こんばんは!イノリさん!』
『ボクも妹ですよ〜?』
『もしかして私も妹に…?』
「ええいうるさい脳筋勇者!ナビちゃんは妹って言うよりお姉ちゃんって感じかな!」
お風呂から上がったあとは凪がやたらとうるさいのでケアをして、少しのんびりしてログインしてきた!そして皆はまたしてもこのアトリエに集まっていたのだ…!
「そろそろエルメスに突撃!隣街のクソ教会!が始まると思うんだけど…より確実に最高司祭を倒すためにまた爆弾を取りに行きたいのです…」
『んっ!ねぇねのため』
『はいっ!あの不届き者を成敗するための準備ですねっ!お供します!』
『爆弾が出来たらボクにも分けてくれたらいいよ?ボクも教会騎士たちに爆弾使ってみたいんだ〜』
「おお!みんなありがとう!そしてユーちゃん!いい心がけだ!当日には渡してあげようではないか!」
やはりここはオアシス…美少女だらけの楽園だ!!!そして私についてきてくれるという…なんという素晴らしさ!最高だ!!!!!
「それじゃあギルドハウスにいる凪も拾ってから【岩の洞窟】に行ってみようではないか!」
____【岩の洞窟】1階____
『前に来た時と変わりませんね…』
「装備は変わってるよ?凪なんか光魔法使ったらその羽衣光るから照明いらずだね」
ここは炭鉱ゾンビが出るので火属性か光、聖魔法が効くんだけど、凪の装備してる【精霊術師のローブ】は対応する属性を使うと羽衣が赤になったり青になったりと綺麗な色に変わるんだよね…
「結局あの【ラズライトクォーツ】と【ローズクリスタル】があった所はレアな宝物庫って扱いらしいね」
『私たちが見つけた後もお義姉様たちが確認しようとしてここに潜ったらしいのですがどのパーティーも発見出来なかったようですね…』
私たちが見つけたこの2つは新素材になるらしくて、誰も発見出来なかったという。ここは入る度にマップが変わるインスタンスダンジョンなので、ボスがいる階層まで行っても宝物庫があったりなかったりするのだ。 姉はギルドメンバーに声をかけてもしかしたら新素材があるかもしれないと言って何人かの協力を得てここに潜ったらしいんだけど…結果は振るわなかったみたいだね。
「とはいっても、私の今日の目標は水晶じゃなくて爆弾を作るためにモンスターの爆弾岩なのだ!!」
『ねぇねたのしい?』
「そりゃ勿論!こんな可愛いメルちゃんたちと居るからね〜ほれ〜うりうりうり!」
『んっ!』
『ほら祈、炭鉱ゾンビが出てきましたよ。はやくメルティさんを解放してあげてください』
「はーい」
くそぉ…ッ!!今いい所だったのに!今はメルちゃんと私の時間なんだぞ!?お主間が悪いぞ?腐食したゾンビさんよぉ…?覚悟は出来てんだろうなぁ!?いくぜぇ!!
「くらえーー!!ロングソード!!そして斧も追加!オーノー!!」
『イノリがアイテムを投擲しました!!!炭鉱ゾンビの群れを蹴散らしました!!!』
『経験値を1獲得しました!!!』
「おぉー…綺麗に飛んで行ったねぇ…。 そして回収回収っと…!ここはLv50越えだと一撃だなぁ…?」
『祈…いまのは?』
「ん?錬金術スキルだけど?」
『本当ですか…?そんなこと聞いたこともないですが』
「ホントホント!ナビちゃんに聞いてみなよ!」
別に口外するなとは言われてないし、もし誰かが武器を投擲する真似をしてやったとしてもスキルがないし恐らく無理だろうからね。 ナビちゃんは凪になら答えてくれると思うけど「えぇ。私が教えましたけど?錬金術士スキルだけど…え、なになに!?君も錬金術に興味があるの!?」とか言いそうなんだよね…。 錬金術オタクスイッチが入るのが目に浮かぶようだ…。
『そうですか…それならまぁ…。ナビさんは恐らく特殊NPCですからね』
「あ、やっぱり凪もそう思ってた?でも私は最近NPCって言うよりもはや人として思うようにしてるけどね?」
『えぇ。私もとてもAIとは思えないので最近はそう思っています…パーティーメンバーのメルティさんたちも』
「凪…」
メルちゃんたちも本当の妹のように思ってるしね?凪もそう思ってくれてたならよかった!よかった!!
『あれ?ボクの出番なくやる感じ?』
「そうかもしれないね!何せ私は打属性の盾があるのだ!」
『うわぁ…イノリほんとに錬金術士なの?アイテム使ってなくない?』
「……凪ぃ!!脳筋勇者がいじめてくるぅぅ!!!」
『あっ!そ、それ…よしよしよし…祈は立派な錬金術士ですよ〜?』
ふふん!ここには全肯定botの凪沙さんがいるのだ!どうだ羨ましかろう!?この子がいる限り私は負けないっ!
『そのチラチラ見てくるのなんなの…?』
「は?美少女にヨシヨシしてもらってるんだぞ!?羨ましいと思わんのかおたくぅ!?」
『いや、別に…ほらさっさと行こうよ!ボクは爆弾を使えるのが楽しみなんだ!』
「あっ!そうだったね!私が投擲の心得を教えてしんぜよう…まずは爆弾岩を倒して素材採取だーー!」
『おーー!!』
『ん。ユーも元気』
『私は早くこのブリザードを試してみたいですっ!』
「みんなもやる気だね?それじゃいってみよーー!」
うーん…やっぱり1回は爆弾岩出てこないのかな?炭鉱ゾンビしか出てこないねぇ。前も3階ぐらいから出てきたっけ?このゾンビ経験値もドロップアイテムもないからさっさとご退場願いたいんだけど…
『えっと…吹き荒れろ!ブリザード!!』
『モモが【ブリザード】を発動、辺りに猛吹雪が吹き荒れます!!!』
『炭鉱ゾンビたちが【凍傷】状態になりました!!!』
『炭鉱ゾンビたちに氷の刃が降り掛かります!!!』
『炭鉱ゾンビたちを倒しました!!!』
『やりましたっ!』
「いやぁ〜すごいねぇ!ピーちゃん!」
そしてこのピーちゃんよ…。新装備を貰ったからなのか早く試したくてウズウズしているようだったので、私もブリザードなるものがどんなものかを見てみたかったのでお願いしてみたらこれがまぁすごいのなんの。 武器の効果に書いてたけどブリザードの魔法は任意で場所を指定できるらしくて敵がいる所に出すんだけど…これ思いっきり攻撃魔法なんだよねぇ。 てっきり状態異常を付与する魔法と思ってたんだけど、ものすごい雪が降ったと思ったら氷の刃みたいなのが敵を切り裂いていくの。氷のかまいたちみたいな感じだね。しかも状態異常付与付き…これ、イベントの時にめちゃくちゃ役に立ちそうだね?
『メルもあれ出せる』
『お揃いですねっ!』
「そういえばそうだったね…。メルちゃんのダークウインドも黒いかまいたちだもんねぇ。」
『ボクも風出せたらお揃いになれる!?』
「え、まぁ…?出せるの?」
『出せるよ!風!ていっ!どう!?』
「無駄にMP使うからやめてね!?」
ユーちゃんは妹になりたいとか言ってきたりするし…昔できなかった分、人と関わりたいのかな?人肌が恋しい…?違うな…人との関わりを求めているのかな。別に焦らなくてもいいのにね…
「ん。大丈夫だから。私たちはユーちゃんといるからね?」
『えっ…別にそういうつもりじゃ…』
……あれぇ?読み間違えました?こんなにキリッ!この子はなになにで…恐らくこうだろうドヤァ!!みたいに考えてた私が恥ずかしいんだけど…!!!
『でも…ありがとね!ボクも妹でいいから!』
「いや、私の妹アンテナがユーちゃんは妹にカテゴライズしたらダメだって訴えてるんだよね。みてよこのぷにぷにすべすべの幼女たちを!『あ、うん分かった』」
チクショウ!せっかくメルちゃんたちのいい所をプレゼンできると思ったのにぃ!!
「いやでも…姉より少し背の高い妹もありか…?いやだめだやはり…」
『私とそんなに変わりませんよ?祈とも5cm変わるかどうかぐらいじゃないですか』
「まぁ…私が少し小さいっていうのもあるけどさ?凪だって私の妹って言われたら嫌でしょ?」
『え?いえ。まったく。これっぽっちも』
「え?あ、うん」
まぁいいか。そんなことより爆弾岩だ!やつを探せ!そして倒せ!!奴はそのままでも爆弾アイテムになるという優秀すぎる逸材だぞ!?私がスカウトマンなら即スカウトしてデビューさせてるね…?うん?デフォルメ顔をした爆弾岩のアイドルとかなかなかいけるのでは!?
「あ、そこ採取ポイント。凪お願い」
『はい。炎!ファイアボール!』
火薬岩はここでも取れるしね?あとは鉱石たちもインゴットや食材になるのもあるし…採れるものは取っておこうね。
「火薬岩…甘露花…鉄鉱石…うん。前と変わらないね…ピンクの欠片は見当たらないけど。やっぱりレアな階層だったっぽいね…」
でもやっぱりツルハシなんかの採取道具があった方がいいね…何か違うものが掘れたりするかもだし?
「よし…おわった!ありがと凪!いこっ!」
『あっ、はい!』
____【岩の洞窟】3階____
「盾が強すぎる…」
『ねぇねつよい』
『すごいですねっ!』
『ボクとどっちが爆弾岩を狩れるか勝負だ!』
やはりモンスターの爆弾岩に関しては3階から出てくるようだね?とりあえず出会い頭に盾を投げてみたらまぁ、なんと1発でKOですよ。えぇ。1発で、です。前はユーちゃんが打ち上げるだけしかやってなかったもんね…もはやこんにちは!どうぞ盾です!みたいな感じで見かけたら倒しているまである。
「ふんふんふーん!大量大量!このスキル強すぎでは!?」
『イノリー!こっちも倒したよ!』
「あ、はい。いきまーす!」
なんかユーちゃんがやけに張り切ってるんだよね…そんなに爆弾を使いたのか?まったく…しょうがないヤツめ!!私が手取り足取り腰取り教えてあげよう…ぐへへへへへへへ!!
「ふぃー結構集まったね…これならイベントで使っても充分かな?」
『私たちは歩いてただけですね…』
「いや、ほら。凪たちはボス戦で輝くじゃん?私が爆弾投げてそこにファイアボール撃てば威力上がるでしょ多分?」
『そういえば前も火薬岩などに引火させていましたね…今回もそれで?』
「まぁね…素材は勿体ないけど…あれが確実だしもしかしたらゴーレム君2号が手に入るかも?」
どうせならボスを倒して帰ろうって話になったから私たちはボスを倒すつもりでいる。メルちゃんたちが少し退屈気味だし前より強くなったからゴーレムなら攻撃が通るようになってるかもしれないしねぇ。
『こっち』
「はーい!みんなこっちこっち!」
メルちゃんはこうしていつもの謎レーダーで爆弾岩やポータルの場所に連れていってくれる…とても出来た妹だ!!お姉ちゃん嬉しいよ!!!
「あ、ポータルだね。次でボスかぁ…みんなそのまま行ける?」
『抜かりはありません』
『んっ!』
『はいっ!私もブリザードがありますしこの氷の聖典で色々試してみたいですっ!』
『よーーーし!次はボクもゴーレムを叩くよー』
「うんうん。上々!ではいこーーー!!!」
____【岩の洞窟】ボス部屋____
「ユーちゃんお願い」
『はーい』
この扉忘れてた…私1人では開けれない扉。ここは大人しくユーちゃんに頼もうね…
『ん?ゴーレムじゃないよ?』
「え?どれどれ…」
『んっ!』
『…?はて?ここのボスはゴーレムのみのはずなんですが…』
『これなら私も攻撃できそうですっ!!』
「えーと…なになに?ネームタグは…【爆弾岩】?」
なんか普通の爆弾岩が一体いるだけなんだよね。なんで?ゴーレム君は倒したら終わりなのかな?
『ーーーー!!!!』
『ボスが待機状態から攻撃態勢になります!!!』
『ーーーーー!!!!』
「えぇ…ゴーレムぅ…」
なんとボスは爆弾岩のゴーレムなのだ…




