天の声はかく笑えり
クドローノ、撃破数23。
レイン、撃破数29。
フリーズ、撃破数14。
ペルディー、撃破数18。
魅斗、撃破数72。
「ハァ、フゥ、流石に疲れてきたぜ。もうこれ規模『大行進』だな。どうなってやがる!」
「クドローノ。一旦引き上げてギルドに……ハァ……報告しよ……死霊術の魔力がもない」
「はっ、はっ、はっ……まだだ!まだまだぁぁ!レイン様はまだまだ戦えるぜ……!」
「きゅー。あたしもう駄目。はぁー、師匠の背中あったかいぃ」
「ぐぉるるるる(ヤレヤレ……)」
青い炎を首と腹から吹き出す熊が四つん這いでのしのし歩く。その背中ではペルディーが疲れてぐったりしてる。
「クドローノ?皆の疲労に対し、ラフレシアはまだまだ湧くようだ。一旦引き上げた方がよくないか。もうじき200体だぞ。俺の黒炎も無尽蔵ではないし」
「そう、だな、これは、はぁ、少し異常だ。忌避個体か何かが現れ、指揮を取って、いるのかも知れん。この状況で、そんなものに遭遇でもしたら……かなりまずいぜ」
クドローノは肩で息をする有り様だ。
【ほう、それは良いことを聞いた。おい担当】
【あらあら、そろそろアレの“出番“と言う事ね】
「うん?」
【奴の配下どもが随分世話になっているではないか】
【お礼をさせてあげませんとですわね!にしし☆】
「何やらろくでもない会話が聞こえた気がする……クドローノ、警戒しろ……!」