意気投合 × 切磋琢磨 × 獅子奮迅
人喰いラフレシア、規模「中」。
だがラフレシアは規模「大」にと言えるまでに膨れ上がっていた。この規模の上位個体を掃討するのに、5人ではとても手が足りない。なんせ軽く50体はいる。
しかし、クドローノ達は強かった。
クドローノの撃破数。7体。
レインの撃破数。9体。
フリーズの撃破数。5体
ペルディーの撃破数。4体。
50の内半数が10分かそこいらで消しとんでいた。
「【ダーク・ランス】八つ裂きがいいか?串刺しがいいか?言わないなら焼き殺すぜ」
「ピキャーーーキュキュキュキュ!!」
「口がねーならせっかくのフルコースも食えんなァァ」
魅斗はと言うと、若干ハイになっていた。
撃破数、30。
まだまだラフレシアが湧いてくるのだから、斬り放題の焼き放題だ。
「ハッハァ!いいぞ魅斗ォ!テメー最高だぜヒャッハー!やっぱ戦いは楽しいよなァァ」
だいぶ豹変しているが、クドローノの言だ。魅斗がハイなのは、だいたいこいつのせいである。
「フン!ノルァァ!【レイン・グランドバスター】!!」
何故か自分の名前のスキルを発現している、この脳筋インファイターも大概にテンションがおかしい。クドローノ、レイン、魅斗を筆頭に、戦況はもはや蹂躙戦になりつつあった。
「ペルディー……おかしいわ……今回の討伐規模は中だったはず。あなた今何体倒してる……?」
浮遊し、空中から骸の兵隊に指示を出しながら、フリーズが問う。
「これで6。次で8、いや9ね。【火遁・青薔薇の舞】」
“青い“炎が発現し、三匹の人喰いラフレシアが燃える。
「ピキャァァァァ!?」
「キューーキュキュキュ……!!」
「キューーガガガガガガガ!?」
どおーん……ぱらぱらぱら。
汚え花火だ。
「おー!ペルディーとか言ったか……お前、綺麗な色の炎を使うんだな!」
「何、魅斗。青い炎が珍しいの?」
「ああ」
「あなたの黒い炎も大概に珍しいけどね。火力も強くて羨ましい」
「はは、隣の芝は青く見えるってか」
「いや、別に青く見えてはいないのだけど……【火遁・連爆陣】」
ばーん。ばん。ばん、ばーん。
またも“青い“炎だ。それは着弾とともに爆発し、更に1体のラフレシアを土に返す。
「負けてられんな。【ダーク・クルセイダー】」
左手にある黒槍を掲げると、新たな呪文で黒炎の鎧をまとう魅斗。槍は幅広剣のような形状に変化する。
「【ダーク・ディルフィング】」
剣を凪ぐと、黒い炎の波動が遥か彼方まで飛んで行く。10体くらいのラフレシアが燃えた。
「……あなた、本当に忍者ではなかったのね。忍者でもないヤツに後ろを取られたなんて不覚。全然忍んでないじゃない。忍びなさいよ」
「自己紹介の続きか?ちびっこ」
「いいえ。勧誘。戦える忍は貴重だわ。あなた、あたしの里に勧誘したい」
「はは。お前がもう少しでかくなってからな。クノイチらしく胸でも盛って出直して来いや、ちびっこ」
「またちびっこって言った……」
フリーズは拗ねている。きっとその鬱憤は、次のラフレシアに向けられる事だろう。
「ヒャッハー!暴れたりねえぜ!」
「フン!フン!ソラァァァァッッ」
「スケルトンD隊……暇ならB隊の脱落分をカバーしなさい……A隊いいわよ、あとでご褒美あげるわ……」
「【忍法口寄せ・マグマ熊】師匠、よろしくお願いします」
「ぐるるる……!」
チーム:クドロと魅斗の蹂躙劇は続いた。




