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メイド勇者とホスト魔王  作者: わったん
第七章 四大魔王 襲来編
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第105話 勇者と決戦への準備

 ラヴィとルルがガイアスから話を聞いて、どり〜むは〜とに戻ると、そこにはアヤネがレナとシルヴィアと共に2人の帰りを待っていた。


「おっ!帰ってきたか!ガイアスの様子はどうだった?」


「ルルの治癒魔法で回復して、今は安静にしていれば大丈夫だろう。」


「一体何があったの?事件があった事は知ってるけど、またこの街で良くない事が起きようとしてるの?」


「ニャー。レナは寝てたから何にも知らないや!」


 そして、ラヴィがアヤネ達にガイアスから聞いた情報を伝える。


「剣神って…何者だよそのじいさん…。」


「確かに老人と女の子は来店してたけど、そんな素振りは一切見せてなかったわね。」


 みんなが謎の襲来に困惑していると、突然イリスの声が店の入口の方から聞こえる。


「その者達は四大魔王と呼ばれる危険人物です。」


「イリス!お前は今回の事について何か知っているのか!?」


「えぇ、知っています。説明しますのでみなさん心して聞いて下さい。」


 そして、イリスが神界であった出来事をラヴィ達に説明する。


「ならばセリーナ様は今幽閉されているという事か!?」


「そうです。ベルゼ様が張った結界によってこちらに来る事はできず、代わりに私がセリーナ様から託されてやって来たのです。」


「そのベルゼとかいう神…とんでもない事をするんだな…。うちらはどうすれば良い?」


「四大魔王は個々で撃破できるレベルではありません。しっかりとチームを組んで戦わないとあっさり全滅してしまいます。」


「では私達5人が力を合わせれば良いという事か?」


「いえ、シルヴィアさんとルルさんは私についてきて欲しいのです。」


 イリスから指名されたシルヴィアとルルは予想外だったのか、少し驚いている。


「それは構わないけど、どこに行くの?」


「シルヴィアさんが面倒を見ている御神木に用があります。そこにセリーナ様が封印した悪の宝玉を取りに行き、その後、御神木を媒体にしてみなさんと四大魔王をある場所へと転移させます。

それを行うには、シルヴィアさんの世界樹の力とルルさんの魔力が必要なのです。」


「私の魔力も使って転移させるっていうのは分かりましたけど、悪の宝玉は何故いるのですか?」


「あなた達が倒した四天王の力を戻すためです。」


 イリスは簡単にそう言ったが、苦労して倒した仇敵のようなヨルカ達にも協力を仰ぐなど、彼女達の恐ろしさを知っているラヴィ達には許し難い事だった。


「えっ!?あいつらに力を戻すのか!?危険だろう!」


「これもセリーナ様のご命令なのです。彼女達の力も借りねば四大魔王を退ける事はできません。

いえ…そこまでしても勝てる確率は数%かと…。」


「そうか…。分かった!私達を信じてそこまでセリーナ様は考えてくれたのだ!もしもあいつらが暴走したら、また私達の力で打ち倒してみせる!

もう一つ気になる事があるのだが、一体どこに転移させるのだ?」


「それは…ラヴィさんの故郷であるエルサンガです。」


「な!?あそこに戻るのか!?」


 ラヴィの中では、元の世界に戻るのはまだずっと先だと思っていたので、まだ不完全な自分が今戻るという事に不安を覚える。


「それも…セリーナ様の考えなんだな?」


「そうです。この世界で四大魔王と戦えば、嫌でもこの世界に被害が出てしまうかもしれません。そのための苦肉の策かと…。

もしも、セリーナ様の中で何か深い意味があるのであれば、今は分かりませんね…。」


「そうだな、今はあれこれ考えても仕方ない!そのベルゼという最高神が私達に突きつけた試練!乗り越えてやろうじゃないか!」


 ラヴィは本心でそう息巻いたのだが、周りの人間から見れば、少し虚勢が混じっているのが分かった。


「それでは今から作戦に取りかかります。」


「今から!?」


「早急に事を進めなければいけないのです。敵のシュシュは、自分達を抑えつけている神の印を必ず解除してきます。

そうなる前に、戦力を整えてエルサンガで決戦に持ち込む必要があるのです。」


「分かった!ならば私達も戦いの準備をしておこう。」


「お願いします。では、急いで私とシルヴィアさんとルルさんで転移の用意をしてきますので、連絡は宝玉を通して行います。」


「アルマはこの事を知っているのか?」


「アルマさんについては、偶然会った者に伝言を任せましたので大丈夫です。

なので、ラヴィ班、アルマ班、ヨルカ班の3班に分かれて決戦となるでしょう。」


「それなら班が一つ足りないんじゃないか?」


「それについては、人気の少ない遠くの山間で、英雄ネネとその仲間が四大魔王の一角であるレイヴァンと交戦中のようです。」


「ママが戦ってるの!?」


「これについては、私もどういう経緯でそうなったのかは分かりませんが、今は彼女達がレイヴァンを抑えてくれている間に事を進めるのが最適解でしょう。」


「アヤネ、大丈夫だ。ネネ達がそんな簡単にやられるなどない!助けるのならイリスが言う通り、全員を早急に転移させれば良いのだ!」


「チッ!言われなくても分かってるよ!それならイリスさん!早く御神木ってのに行って一刻も早く転移させてくれ!」


「そのつもりです。ではシルヴィアさん、ルルさん、行きましょうか。」


「「はい!」」


 そうして、イリス達は御神木の元へと向かい、ラヴィ達は戦闘の準備をするために服を着替える。

 しかし、その前に横で爆睡していたレナをアヤネが叩き起こす。


「おい!レナ!よくこんな状況で寝れるな!」


「ニャ〜。難しい話は苦手なんだよねー。簡単に教えてくれる?」


「私達で目の前の敵をぶっ倒す!」


「ニャハハハ!それなら簡単で楽だね!」


「まぁそうなんだが…もっと説明してやれよ…。いや…レナに言っても無駄か…。」


 こうして、チームどり〜むは〜との準備がちゃくちゃくと進んでいく中、怪しい影がヨルカ達の待機しているマンションへと近付いていく。

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