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メイド勇者とホスト魔王  作者: わったん
第七章 四大魔王 襲来編
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第103話 英雄達と星喰い

 アルマとローゼンが出会った頃、一本橋の外れにある廃ビルの中で、シュシュが神の印について調べていると、暇そうなシャクレンが話し掛ける。


「ローゼンもレイヴァンもどこに行ったんじゃ?相手が弱いと分かったんじゃから、先に皆殺しにすれば楽じゃろ。」


「ローゼンはアルマとかいう魔王の様子を見に行くって言ってたよ。

レイヴァンは、ベルゼから言われてた『特別警戒すべき者』の名前を教えたら、そいつの所にすっ飛んで行っちゃった。」


「あいつはどうやってその者らを見つけるつもりじや?」


「レイヴァンは強さを嗅ぎ分ける嗅覚が鋭いからね。見つけられるんじゃないの?」


「特別警戒の者は何人おるんじゃ?」


「5人だね。勇者ラヴィ、魔王アルマ、英雄ネネ、大悪魔ミユミユ。後一人はヤオが創った魔王瑠偉だけど、そいつは死亡が確認されてる。」


「ほうほう、ならレイヴァンはネネとミユミユという者の所に行ったのか。そやつらもレイヴァンに狙われるとは運がないのう。

しかし、大丈夫かの?レイヴァンはすぐに暴走していらん事をすると思うが…。」


「それならそれでいいよ。あたし達の邪魔になるようなら封印されてしまえば良いんだ。」


「じゃがレイヴァンの強さは異常じゃぞ?まぁ良いか…儂らだけで十分じゃしの。」


「何もかも喰って喰って星を侵食した男…神を喰った時には力が『神喰しんしょく』に変化してたって言ってたね。

喰えば喰う程強くなるなんて、バカげた力だよね。」


「全部終われば斬ってみたいのう…。しかし、暇じゃ!寝るから動く時に起こしてくれ!」


 そう言うと、シャクレンは床に寝転んでイビキを搔き始めた。

 そして、2人が強いと認めるレイヴァンが向かった先には…。



――同刻、一本橋から遠く離れた山中に、旅行のカバンなどを持ったネネ達4人が歩いている。


「いやー!楽しかったな!あーしらが一本橋を離れての旅行なんていつぶりだろうな!」


「本当ね。ヤオ様が作っていた秘湯だったから、異世界人がどうだとか気にしなくてよかったし、シルバもエンジュもミユミユもゆっくりできたわね。」


「ね〜!この羽は一本橋以外だと目立って仕方ないんだもの〜。」


「でも戻ったらあたしらのこれからをしっかり決めなきゃいけねーよな。4人でコンカフェでもするか?」


 久々の息抜きに満足し、楽しそうに歩いているネネ達の元に、とてつもない悪の気配が近付いてくる。


「何かしら…。この気配は…。」


 それに気付いたネネ達は警戒態勢に入る。すると、『ズドーーン!!』という音と砂煙を立てながら、何者かが4人の目の前に落ちてくる。


 そこから姿を現したのは、黒人の風貌にスキンヘッドの大男であった。3mを超える巨体を黒いタトゥーが覆い、笑った口からは鋭い牙がズラリと並んでいる。


「俺はレイヴァンという。強い者の匂いを辿ってきたらお前らが居た。答えろ。この中にネネとミユミユという名の者は居るか?」


「居たらどうなんだよ!?あーしらに何の用だ!」


 シルバが一歩前に出てそう返すと、レイヴァンは無言でシルバを巨大な拳で横殴りにして吹き飛ばす。殴られたシルバは、そのまま道の横にうっそうと茂る森の中へ、木をバキバキ折りながら飛ばされ消えていった。


「まずは1人…。あいつがネネかミユミユだったのか?違うなら出てこい!」


「私がネネよ。」


「あたしがミユミユだ。」


 ネネとミユミユが名乗りを上げながら、レイヴァンの前へと出てくる。エンジュは羽を使って軽く空中へ飛び上がる。


「お前達がそうか。どうした?かかってこないのか?仲間がやられてビビって足が動かないか?」


「あらあら。余裕をかましてるみたいだけど、シルバがあの程度でやられるとでも?」


「何を言って…。」


 レイヴァンがネネと話している最中に、レイヴァンの左半身をとんでもない衝撃が襲う。

 その衝撃の正体は、全身傷だらけになったシルバが、思いっ切りレイヴァンに飛び蹴りをかましたものだった。

 シルバの強烈な一撃は、レイヴァンの巨体を大きく吹き飛ばす。


「くっそ…!痛ってぇな!なんとかガードは間に合ったけど、腕がボロボロだ!左腕は使い物にならねぇわ!

あいつ…とんでもない強さだぞ…!オーラを纏ってない攻撃でこれだ…!」


「キャハハ!それならシルバは下がってていいよ!あたしとネネが狙いみたいだし!」


「バカ言うな!このまま引き下がれるほど落ちぶれてねぇよ!」


 すると、シルバが吹き飛ばした方向から、赤いオーラが柱のように空に向かって立ち上がるのが見えた。

 そのオーラの量は、悪神化したヤオとなんら遜色ない程の量である。


「あらあら。本当にあの人は何者なのかしら。私達4人でやっても骨が折れそうね。

あんなのが来ているなら、セリーナ様から連絡がありそうなものだけれど…。」


 そんな強大なオーラを纏ったレイヴァンが、大きく笑顔を作りながらゆっくりと歩いてくる。

 シルバの蹴りによるダメージはどうやら無さそうである。


「ガハハハ!喰い甲斐がありそうな奴らで良かったぜ!美味しくいただいて俺の力に変えてやるよ!」


「簡単にいくと思ってるのかしら?どうせこの世界を狙う誰かでしょ?ならラヴィちゃん達の脅威になる前に私達が排除してあげるわ!」


 ネネ達は、レイヴァンの強大なオーラに対抗して、自分達も英雄のオーラなど、それぞれのオーラを纏う。

 4人のオーラが合わさった量は、レイヴァンのオーラに負けないほどの大きさを見せる。


「いいね〜!やっぱりこっちに来て正解だったみたいだな!簡単に壊れるなよ!!」


 こうして、レジェンド達と四大魔王の熾烈な戦いが始まるのだった。

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