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灰かぶりのティコ 365日の魔術学校300文字日記  作者: 荒木シオン
四年生夏休み

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1250/1261

1250日目:この状況は想定外です!

 八七代魔帝暦(まていれき)二五年・天秤てんびんの月第一日・属性(土)・天気:晴れ


「もう、どうして来たのよ……。すぐにもどれなかった私も悪いけど、こうなると思ったから、連絡しなかったのに……」


 午後、とある豪邸ごうてい貴賓室きひんしつ

 きらびやかなあかいドレスを身にまとったアーシェが、豪奢ごうしゃなテーブルをはさんだ対面たいめんせきすわり、そう言ってどこかこまった様子でこちらを見つめてきます。


 うぅ……私だってこんな状況じょうきょうおちいるなら来ませんでしたよ! 

 というか、グラス先生から聞いた住所をたよりに、高級住宅街こうきゅうじゅうたくがいを歩いていたら、ちがった使用人しようにんらしき人たちに、いきなり拉致らちされるとかだれ想像そうぞうできるんですか!


 まぁ、でも、元気そうで安心しました! それじゃあ、私はこれで宿やどもどりますね! 

 え? 無理むり? 今日は帰れない? うそでしょう?


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