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1089日目:赤い繭
八七代魔帝暦二五年・銀羊の月第二十四日・属性(土)・天気:晴れ
朝食後、カルド君が慌てた様子で我が家にやって来たので、とりあえず落ち着かせ、客間に通して、アーシェたちと事情を聞いているんですが……。
「姉さん、これ……」
カルド君は助けを求めるようにそう呟き、弱り切った表情でテーブルに、こぶし大の赤い繭らしきモノを二つ並べます。
なんでも今朝、目が覚めると、机に置いていたカルド君の魔導書と魔導杖が急に赤い光に包まれ、それが収まるとそこには、これらの繭だけがあったんだとか……。
普通に考えれば、魔導書と魔導杖が変化した姿なんですが……う~ん?
って、ヌリアはなにをそんなに驚いてるんですか? もし、繭の正体を知ってるなら、隠してないで教えてください!




