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人物一覧

安西早百合

 主人公。見た目は二十歳ぐらい。化け物たちと契約し、家族を捨てて永遠の戦争に身を投じた女性。

 権力を得た今、娘「千春」を「手足を切り落として、喉を潰して、舌を切り取って、耳を駄目にして目をえぐって、永遠の赤ん坊」状態にしたら愛せるかも、とか考えている。実行しそうなので、当人は娘には会いに行かない。

 棒術に長け、戦術に長け、統治能力も高く、真なる目(四次元、五次元と見渡せる)も持ち、万能な「王」であり「司令官」。でも天才ではなく、人の144倍の努力をして、ここに至る。

 誠実なものをこよなく愛し、見た目、性別にこだわらない。

 二度目の夫は「ウタギ」のルーズラータ。

 その後の恋愛遍歴は多いわけではないが、少なくもない。

 善良でもないが、悪でもなく、その中庸を揺らぎながら王道を進んでいく。

 望む治世は「ユートピア」ではなく「ディストピア」。

 完全なる、管理と支配を敷くこと。

 ・・・・・悪の王様路線まっしぐらなのだが、彼女が与えるメリットはあまりにも大きくて、統治されている世界の住人達は、彼女の治世から抜け出す気にならない。



長谷川千春

 早百合の、唯一の完全な子供である(後々、早百合の子は複数名生まれるのだが、それらは種族的に、『血縁』とは言い難い)

 普通に育ち、普通に親を嫌う娘だったが、母親に捨てられてからやや情緒不安定。

 自分が嫌うのはいいが、早百合が自分を嫌っていたという事実に、だいぶ打ちのめされた。

 後ろ姿を早百合と間違われ、声をかけてきた梅林と、交際し、結婚する。




梅林

 ノリの良い書店員。早百合が、タワー型の本屋の本を各一冊ずつ購入、という超大人買いのときに出会い、以来担当。本だけでなく、豚がほしい、牛がほしい、苗がほしいという専門外のわがままにも対応。早百合が世界の外にいることも理解している。

 早百合と間違って町中で千春に声をかけてしまう。母親を知っている、お得意様だということがばれ、頻繁に千春が店に顔を出すようになってから、なんとなく付き合いだしてしまう。情緒不安定、自信なさげな彼女を支えていく。



 

瑞穂

 長谷川(早百合の夫)の不倫相手。

 早百合が出て行ったあと、長谷川と結婚する。

「はっ、どーせ、このぐらいの屑が私にはおにあいなのよ」

 あれほど屑だった長谷川に瑞穂の方がDV気味に攻め立てて、破綻しかけた長谷川家を立て直す。

 意外にも、千春との仲は良好。



長谷川

 早百合の一番目の夫。

 早百合に嫌われている。

 いったん、さらわれて、豚刑に処されて気が触れるのだが、トークン族のカウンセリングと記憶除去で、元通りに近くされて、瑞穂のところに戻される。

「殺したいんですけれど、殺したら終わりですしね」とうすら暗いどす声で早百合がこぼしたのを忘れられたのはよかったのではないかな。

 その後、ギガースによって、たびたび延命される。

「死なれては困るのですな。主がときどき悪夢を見ては、怒りにさいなまれるのがわかるのです。その吐き出し口として、生きていてください。何、心臓と脳さえ動いていてくれればかまいませんな」  

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