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異世界ナイチンゲールの奮闘記!!  作者: ぶるどっく
第3章 8歳児と銀狼の戦士。
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8歳児といままでの日々。

「はーい、リオ、どうしたですか?

 お腹が空きましたか?オムツですか?

 ・・・・・オムツみたいですね。きれい、きれい、しましょうね。」


 無事に8歳を迎えた私、"リク"はお師匠様とキースさんとの間に生まれた男の子、"ヘリオス"のオムツを交換してしまいます。最近では、夜泣きや夜中でもご飯をあげなければいけないため、慢性的にお師匠様は寝不足に陥ってます。逆に子育ての経験のキースさんや私は慣れた物で、昼間は主に私が出来ることをしながら、夜はキースさんがお師匠様のサポートに徹している毎日です。

 オムツを綺麗にしたヘリオス、私は"リオ"と呼んでいますが、揺りかごの中でご機嫌です。きゃっ、きゃっ、と声をあげる笑顔のリオの側に私の守護者のうちの1匹である黒猫のジェダイド、"ジェダ"が音もなく静かに寄り添い己の尻尾であやし始めます。私の足下には、もう1匹の守護者であるアンバー、"あーやん"がやって来て、そのぼってりとしたおしりを引っ付けて座り込みます。そんな可愛い1人と2匹の姿に、私も笑顔がこぼれ落ちてとても癒されます。


「悪いな、リク。ヘリオスは、オムツだったか?」

「あ、キースさん。

 大丈夫ですよ、交換が終わったので機嫌も良いですし、ジェダがあやしてくれてます。」

「そうか・・・、なんつーか。本当にリクは手慣れてるな。

 ・・・・・・メリッサの奴がここまで、赤ん坊の世話がひど、あー、下手だったとは思わなかったぜ。

 一応、赤ん坊のお前を育てたんだろう?・・・・・よく無事に育ったな。」

 キースさんの言葉に私は苦笑を帰すことしかできません。私自身もよく無事だったと考えていますから。

「キースさんも休めるときに休んで下さいね。

 昨日も、あまり寝てないでしょう?出来ることは、私がしておきますから。」

「・・・・・本当に、俺たちはリクには甘えっぱなしだな。

 ありがとよ、少し俺も休ませて貰うな。だけどな、リク何かあればすぐに起こすんだぜ。

 リクも俺たちの大切な娘なんだからよ。」

「ふふ、ありがとうございます。"お父さん"。」

「おう。」

 キースさんの言葉に笑顔になってしまいます。"お父さん"と呼んだ私にキースさんもくすぐったそうに笑いながら答えてくれました。



 治癒魔法が発現した5歳の時より、月日は流れ私は8歳になりました。

 その長い月日の間には、様々なことが有りました。まずは、お師匠様とキースさんが無事に夫婦となり、待望の第1子である男の子が生まれました。二人から名前の候補を聞かれて、お師匠様から受け継いだその金色の瞳が太陽のように感じ、前世のギリシャ神話の神々の1人である太陽の神様の名前を言うとそれが採用されてしまい慌ててしまいました。他には、7歳の誕生日の時に二人からの贈り物として2匹の守護者を贈られたことでしょうか・・・。

 

 その他のことと言えば、私が少しずつですがお師匠様やキースさんに頼んでこの世界にある医療分野の本を収集している事でしょうか?

 あとは、そうですね。お師匠様の出産に当たって救護院という場所を訪れたことです。この世界は怪我に対する主な対応は魔法です。しかし、救護院の様子を見るに消毒液や消毒するという概念くらいはある様子です。ただ、そこで働いている人たちは看護の知識を持っているという訳でなく、身の回りの掃除くらいをしている様子でした。一応いた医者らしき人も、専門の場所で学んだ訳ではなく独学というような状況らしいです。医者という職業は、基本的に言ったもん勝ち、勝手に名乗って良く、職業で資格などは無いとのこと。一応、すでに働いている医者の元で勉強をする人もいるらしいですが、そうじゃない人も多いそうです。この事実に私は頭を抱えました。要するに、この世界の医療は前世で言うところの江戸時代レベルと言うことです。・・・・・本当に、あり得ません。


 そして、何よりも悲しい事実が2つあります。

 私は、5歳の治癒魔法を発動した以降、ただの1度も治癒魔法は成功しませんでした。その他の魔法も同じ結果です。お師匠様曰く、私は無意識に魔法の発動を抑制しているため、それを外すことができない限り成功は難しいだろうとのことです。一応、修行は続けていますがその言葉を聞いたときは意気消沈してしまった物です(遠い目)。

 体力をつけるためにしているジョギングが一番成果があるかもしれません。少しずつ距離を伸ばしていき、今では家の周囲からお師匠様が決めたジョギングのコースを走る事が出来るようになりました。しかし、まあ、剣や弓矢はいまだに何とも言えない実力ですが・・・・・。

 そして、もう1つが私の知識では"お味噌"や"醤油"が今は作れないことです。なんとなく、イメージは

有るんです。でも、その方法は時間がかかる上に、失敗する可能性もあるため多めに大豆を買えば、その分お金もかかります。今でさえ、安くは無い本を買って貰っているんです。これ以上、そんな大変な我が儘を言うことは私には出来ませんでした・・・・・。早く大人になって、お金を稼いで、すぐにでも挑戦したいと思います。・・・・・・白米とお味噌汁に焼き魚、とても和食が恋しい毎日です。 



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